「特に思い入れのない人は面白くないでしょう」ワン チャンス うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
特に思い入れのない人は面白くないでしょう
実話をベースにした映画で、スター・オーディション番組出演をきっかけに大ブレイクを果たしたポール・ポッツの物語。
子供のころから声が大きく、才能の片りんを見せつつも周囲の理解を得られずにパッとしない暮らしを続ける主人公が、その奇跡の歌声で大スターに。というストーリーは万人受けするものだし、主演のジェームス・コーデンは今やカープール・カラオケで時の人。
オペラ好きで、コーデンのファンなら楽しめる内容でしょうが、残念なのは、歌唱シーン。ポール・ポッツ本人の歌が使用されており、コーデンの声とマッチしていない上に、歌そのものの出来がそれほど振るわないために、映画自体がなんとも中途半端な完成度になってしまっています。
スケジュールと実力のバランスから、コーデン本人の歌唱は見送られたのでしょうが、彼も優れたミュージシャンなので、どうせなら歌って欲しかった。
歌が素晴らしければ、映画の評価ももっと高かったはず。
いずれにしろ、主要キャストやオペラに興味のない人は見ても面白くないと思います。
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