劇場公開日 2014年8月22日

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「映画愛溢れる映画」バルフィ!人生に唄えば 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画愛溢れる映画

2014年8月28日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

萌える

うむ。これはオススメするのが難しい。

口コミで広がってほしいのだが、雰囲気が現代風な感じではなく、昔の雰囲気がある作品で万人受けがし辛いかな。

それに今作は昔の映画をどれくらい見たかによって評価が別れる。

全くわからない人には151分は退屈になるだけ。しかし、サイレント映画、昔の作品の楽しさを教えてくれる作品でもある。

とにかくオマージュが満載。自分は恥ずかしながら『アメリ』『プロジェクトA』くらいしかわからなかった。だから悔しかった。

たかが最近の作品だけで自称映画通と名乗っていない映画通、オマージュ=パクりという考えがいちいち出る方以外の映画好きにはとてもオススメ。今作は映画を見てきて良かったと思わせてくれる、プレゼント的な作品に感じると思います。

ストーリー自体はおそらく万人受けはすると思う。

インドでもダブルヒロインが出てきていたが、片方はとても切ない恋愛、もう片方は可愛い恋愛物語になっている。

とにかくジルミルとの恋愛が可愛い。ずっと見ていたいと思わせてくれるくらいの素敵さ。終盤のシーンは主人公の耳と口が不自由を利用したウマいクライマックスには誰もが感動させられると思う。
もう片方の切ない恋愛は、後悔という現実さがあってとにかく切ない。母親の気持ちを考えたらその切なさに心が痛くなると思う。

とにかく心をいろいろと動かされる作品なのである。そこにサスペンスも入ってきて飽きずに見られると思います。

楽曲もなかなか良いのばかり。

ただ、先ほども言った通り、雰囲気的にも笑いの部分も、楽しさも昔なので万人受けはし辛い。

なんだか、オススメしたいんだか、したくないんだかのどっちつかずな感じになってしまったけど映画に愛がある人には絶対にオススメな作品なのは間違いない。

踊りもほぼないと言っていいので苦手な方にもオススメです。

萌えポイント

やはりジルミルを演じたプリヤンカーかな。この人、ハルベリーに似ているが、自然な可愛いさで作品に合っていてとても可愛いかったです。

演技も全く素がわからないくらいに良かったです。

作品に向き合うゆき平