「ホラーかと思ったら」ダークスカイズ tochiroさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーかと思ったら
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予告編を観てホラー作品だと思っていたら、エイリアン(グレイズ)の登場する(一応)SFだった。但し以前同じ題名の、エイリアンとの遭遇をテーマにしたTVシリーズがあったが、それとは関係ないようだ。
冒頭にSF界の大御所、故アーサー・C・クラークの言葉を引用しているのが不思議だったが、最後まで見てその訳が分かった。しかし異星人の存在の可能性は認めていたにしても、現時点における異星人来訪やUFOの存在に否定的だったクラークにとっては、こんな風に引用されるのは不本意だったであろう。
話は前半全くのホラーとして展開し、後半グレイズの研究家(但し民間人)の登場により、エイリアンによる誘拐話となる。しかしホラーとしてみれば少々こけおどし的でもいいだろうが、恒星間航行(超光速か準光速かは別にして)を実現した超テクノロジーを持つ異星人が、なぜこうも回りくどく見せつけるように子供を誘拐しなければならないのか、全然納得ができない。そのため大した盛り上がりもなく、オチの驚きや感動も味わうことができなかった。
ホラーの衣を借りたSFもどきの中途半端な作品であり、映画館で観なくてもレンタルDVDで十分である。
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