麦子さんとのレビュー・感想・評価
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親に優しく接しよう、と強く思わされた映画でした
いつもの吉田恵輔監督作ほどダメダメな人間が出てきた訳ではなかったですが、これはこれで意外性もあってむしろ良かったぐらいでしたね。
ほろ苦さを感じつつも温かみを感じれるハートウォーミングな作品に仕上がっていて、かなりツボに嵌ってしまいました。
吉田恵輔監督好きな方々からの評判は若干微妙なようですが、ユル系&泣ける系の映画が好きな方ならば、十分満喫できる内容だったと思いましたよ。
何気ないシーンが後々物凄く重要な意味を持ったりと、見せ方が本当に上手かったし、とにかく脚本が秀逸でしね。
二倍感動できるよう持ってくるこの演出は、お見事の一言でした。
特にエンドロール後のあの一幕なんか最高でした!
ある程度大なり小なり誰しもが経験するであろう親子間の苦悩・葛藤をテーマにした話だったのも、スンナリ入り込めた要因でしたね。
それから亡き母の育った田舎町を訪ねると言う、ロードムービー的な部分でも楽しめた映画でした。
娘と息子以外、誰にも知られることなくひっそりと死んだ母親が、その町では誰しもが知っているアイドル的存在だった、そしてその町で母の残像に触れることで、自分の中の気持ちも少しづつ変化していく、そんなストーリーがとても心に響きました。
夢破れた母、夢を追う娘、その構図からのあの結末は、確実に涙腺が崩壊しますね。
また母親役の余貴美子の演技が秀逸なんで、余計に泣けるんですよね。
ちょっとうざったい母親あるあるを醸しつつ、娘に会いたい、何か残したい、その辺の心情が彼女の演技によってグッと伝わってきました。
主役の堀北真希も良かったねぇ、声優志望でアニメ声を披露するシーンには脱力しましたが、素直になれない母への想い、もどかしさは見事に表現出来ていたと思いましたよ、それより何よりとにかく可愛かったなぁ・・・もう人妻かぁ。
頼りない兄役の松田龍平、母の友人ミチルを演じた麻生祐未、それから温水洋一もナイス助演!
名曲「赤いスイートピー」も涙腺崩壊を反則級に後押ししましたね。
何とも言えぬいい余韻、とても心地良い映画でした。
お母さんを大切に
3年前に父親が死んで以来2人暮らしだった兄妹のところへ、生き別れた母親が突然尋ねてくる。そんな母親と一緒に暮らす事になった妹の麦子。彼女には幼い頃に別れた母親の記憶がない。しかし、数日後(数週間後かもしれない?)、母親が死ぬ。母親に対して素直な気持ちになれないまま、死んでしまった母親の四十九日を迎え、納骨のために母の郷里に訪れる麦子。そこで、若き日の母のことを知る。
ストーリーとしては単純だし、まぁ現実の親子はそんなに簡単でもないわけだが、「母」を演じる3人の女優、余貴美子、麻生祐未、ふせえりが、それぞれいい感じで「母親のもろさ」を見せてくれて、それが見ている者を切ない気持ちにさせる。3人の女優の演技もだが、あからさまとも言える直線的な演出が効果的だ。3人のベテラン女優に囲まれた堀北真希は、彼女にとってとても恵まれた配役である。
鑑賞後、まだ生きている老いた自分の母親を大切にしなければって思わされる。
涙が止まらない映画
主人公の堀北さんと麻生祐未さん以外・・全員クズな映画!でも〜
でも、少し・・
少しホッコリした(^O^☆♪
(*母子家庭の俺的に、ラストうるっと来かけた、危なかった☆ミ)
都会から田舎へ!!!てのは定番中の定番で、どう転んでも悪い方には行かないのが是なんだけど・・
田舎の人てのは無垢な人が多いわな?(*それが良いか?悪いか?は話が別!)
そんな人達に囲まれて、母との想い出を振り返る麦子さんのロードムービー♪(´ε` )?
親は大事にしなきゃだねU^ェ^U
有村架純さんや北乃きいさんや吉高由里子さんや・・
堀北さん世代の女優さんはみなさん素敵だねぇ(=´∀`)人(´∀`=)
☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 ****
デートで見る度 ◇◇
観た後の行きたいお店】
島?島の旅館や定食屋?
観た後の飲みたいお酒】
芋焼酎(≧∇≦)
観た後の食べたい一品】
焼き魚とかぼちゃごはん
この作品こそ、エンドロール後に何か有って良いだろ?と思ってたら・・(=´∀`)人(´∀`=)?
ずるい
麦子さんと彩子さん
アニメショップで働く声優志望の麦子。兄と暮らすある日、疎遠だった母が訪ねてくる。
突然兄は出て行き、渋々母と暮らす事に。人のプライバシーに土足で踏み込んでくるわ、目覚まし時計はうるさいわ、何かと気遣ってくるわで、うんざり。
でも、作ってくれたご飯が美味しい。
ある時、些細な事で怒りが爆発、「母親と思った事無いから」と冷たく言い放ってしまう。
その直後、実は末期癌だった母は急死。
納骨の為、麦子は母の故郷を尋ねる…。
ダメ人間を描かせたらピカイチの吉田恵輔監督が、実母への思いを込めた母と娘の物語。
まさか吉田恵輔監督が、こんなにもハートフルな作品を作るとは!
故郷の町でアイドル的人気だった母。
若き日の母に瓜二つの麦子の訪問に、町は大騒ぎ。
母は皆に愛されていた。歌手になるという夢があった。
自分の中で、母の存在が大きくなっていく。
いや、暮らしていた時から少しずつ“母親”を意識し始めてはいた。おそらく、あの朝ご飯の時から。もしかしたら、ずっと。
だけど、口を開けば突き放すような事ばかり。
どんなに冷たくされても、突き飛ばして頭打っても、優しく笑いかける母。
居なくなって初めて分かる。後悔する。
どうして、亡くなった時、兄のように涙を流せなかったんだろう?
どうして、素直になれなかったんだろう?
当たり前のその温もりと存在を。
堀北真希好きの自分にとって、この映画はまさに至福の一時。
90分強、ほぼ全編出ずっぱり。
もう、ただただ見ているだけでもいい。
アニメ声には萌えてまうやろーーー!!
…と、まあ、そんな変態目線はさておき、麦子と若き日の母の一人二役、母への複雑な気持ち、不機嫌だった表情が少しずつほぐれていく様などを実に魅力的に見事に演じていた。
彼女の代表作になる筈。
にしても、やっぱり可愛い〜〜〜。
いい加減な兄に松田龍平、母・彩子に余貴美子、さすがに巧い。余貴美子は序盤だけだが、母の切なさ、哀しさ、優しさを感じさせる。
温水洋一と麻生祐未も好演。特に麻生祐未は、これまた切なさと哀しさと優しさを感じさせるもう一人の母。
かく言う自分も、母へは不器用。
身に染み渡る有り難さ。
吉田恵輔監督らしく、コミカルに描きつつ、チクチク突っつく。
だからこそ余計に、この作品が愛おしい。
劇中アニメの「今ドキッ!同級生」って一体全体どんなアニメなの…??
湯たんぽのような良作
稚拙な私の語彙から本作を一言で表しますと、「湯たんぽ」、「良作」といった表現になります。
まず、「湯たんぽ」。湯たんぽというのはストーブやヒーターのように部屋自体を暖めてはくれませぬが、蒲団の中に入れると何とも優しい、まるで母胎のような温もりを与えてくれるものです。本作はそんな温もりのある映画となっていました。
「良作」というのはそのままの意味ですが、私は本作に'あえて良作であろうとする'意志のようなものを感じました。あえて衝撃的な展開を用意せず、感動を助長するサントラを投入せず、まさにそこにある親子というものだけを繊細に描いています。
俳優の方々の演技は自然体でした。
「実は私たち、家族なんです」と言われても「やっぱりね」と思えてしまうほどの自然な親子がそこにありました。
皆さんすばらしい演技でしたが、あえてMVP を選ぶとすれば、やはり主演の堀北真希さんでしょう。彼女をいままで「アイドル女優」だと思っていた筆者ですが、違いました。彼女はまさに女優です。紛れもなく女優でした。
家に帰って堀北真希さんの出演した映画『三丁目の夕日』.『続.三丁目の夕日』.『三丁目の夕日64』.『白夜行』の四作をTSUTAYAでレンタルして見ました。三丁目の夕日のころから彼女はアイドル女優なんかではなかったのだとわかりました。彼女はいい女優です。
親の声が聴きたくなります
素直になれない歯がゆさはわかるが...
勇気を出して素直になろう!
たんたんと 物語は進み それほど大きな事件も起こらず
あれ? 終わってちゃったの?という感じでした。
予告編を観て 自分で勝手にとても期待してしまったのです。
突然帰って来た お母さんと 娘 息子の関係とか もっと
描くのかななんて 思ってました。
すぐ お母さん亡くなって それから 母親の過去をたどって
いくのですが・・・
思うのは 人間ってなかなか 素直になれないのですよね。
顔も知らない お母さんが いきなり「あなたのお母さんよ」
なんて やって来たら そりゃあ とまどってしまうでしょうが
気持ちをうまく 伝えられず ひどいことを言って後で
後悔して 泣いて・・・
この 映画を観て思ったのは やはり 勇気を持って素直になろう
傷ついたとしても 後で後悔したら 始まらない!
相手が死んでしまったら どんなに 悔やんでも悔やんでも
始まらないのです。
出演者はとっても 良かったです。
それと 期待しすぎはいけないですね(笑)
こういう邦画大好きです。
これは最高に日本らしい日本映画って感じで、ほんと邦画っていいなぁと。
何の予備知識もなく、たまたま空いていた時間に突発的に観に行ったのですが、正解でした。
なかなかユニークな物語の構成で、田舎と都会の対比や、サブカルの挿入の仕方など、日本らしい面白さがあります。こういうユーモアを大事にした作品はいいですね。
全体として優しい気持ちで、ほのぼのと観れる映画ではあるのですが、扱っている内容は結構重いです。
吉田恵輔監督の作品を観たのはこれが初めてですが他の方のレビューを読んでいると、この作品は結構異色なようですね。
逆に普段はどんな作風なのだろうと大変気になりました。これから他の作品も見てみたいと思います。
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