劇場公開日 2014年7月11日

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「流行りのYA小説の映画化だが、カテゴリー的には「普通」…」ダイバージェント 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5流行りのYA小説の映画化だが、カテゴリー的には「普通」…

2014年10月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

全米大ベストセラーのヤングアダルト小説の映画化。
博学、平和、高潔、勇敢、無欲…人が性格によって分けられた近未来。何処にも属さない異端者(ダイバージェント)のヒロインの運命を描くSFアクション。

はい、その通り、『ハンガー・ゲーム』そっくり。
縛られた社会システム、それを打破していくヒロイン、自分自身の存在意義、革命…って、まんまじゃん!
仄かなロマンスの匂いは、ゆくゆくは『トワイライト』に?
ヒロインが自ら望んで「無欲」から「勇敢」へ転向したのに葛藤する様は、『秘密の部屋』でグリフィンドール所属に疑問を感じるポッター君?
でも、野暮な事は言えない。日本の純愛漫画の映画化だって、どれも似たものばかり。日本の若者もアメリカの若者も定番がお好きなようで。

ヒロインのベアトリスを演じるシャイリーン・ウッドリーは、『ファミリー・ツリー』の頃と比べると大分(ふっくらと)成長。
第二のジェニファー・ローレンスになれるかまだ未知数だが、瑞々しさとフレッシュさで、この役には合っている(と思う)。
今夏全米でサプライズヒットとなった『THE FAULT IN OUR STARS』(多分邦題は「さよならを待つふたりのために」になると思う)など、今後の活躍に注目!

イケメン教官フォーは、厳しくも優しく格好いい、女の子の理想像。演じたテオ・ジェイムズもブレイク必至。
それにしても、ケイト・ウィンスレットがこんな悪役をやるとは…。『エリジウム』のジョディ・フォスターみたい。

実は割と『ハンガー・ゲーム』が好きな自分にとっては、残念ながら新鮮味を感じられず。
“組分け帽子”ならぬ“組分け派閥”から始まり、転向した「勇敢」での過酷な訓練、明らかになる敵との戦い、試練と戦いの中での成長と覚醒…一つ一つ分かり易く展開していくが、今一つ乗り切れない。140分は長いよ…。
アクションらしいアクションも最後だけで物足りない。
異端者としての存在も何だか不透明のまま。
元々3部作の予定なので、これから!…という所で終了。
お馴染み、序章といった感の第一作目。
シリーズは今後も見ていくだろうが、まだカテゴリー的には「普通」。

近大
としぱぱさんのコメント
2015年1月15日

近大さん、こんにちは。
私も同感でした。
人が分類されて、異端者が現れる。
このテーマは凄くいいと思うのですが
描き方の問題なのか何かしら惹かれる物が
少ないなあと感じました。
3部作の初回ですので序章でもあるので
次回作に期待ですが正直見るかは微妙です。
CMでは凄く期待していたので
ちょっと肩すかしでした。

としぱぱ