「主演女優が可愛くない珍しい映画」ダイバージェント 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)
主演女優が可愛くない珍しい映画
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世界観の設定が面白そうなので観たが、それを全く活かせていない脚本&演出。
異端者が命を狙われる必然性が弱い。続編ありきなのかもしれないけど、重要な部分は1作品内で掘り下げないとやってる事の全てが陳腐に見えてくる。
あと、これ兄貴は双子って事?
説明見逃したのかもしれないけど、最初混乱した。
派閥決定の仕組みも、最終的に本人の意思に委ねられるって仕組みだとこの社会システムは長く続かない気がするんだが。現実的に見れば最終的に無派閥が最大勢力気がするし、結局その辺りが「異端者」っていうレッテルの意味を薄れさせている様にも思う。
登場人物の死も道具として扱い過ぎ。
友達殺して落ち込んだ数十秒後には普通に他の人間殺してるし。
両親が死ぬ演出もやたら軽くて(親父は特に酷いよ)あれならわざわざ引っ張り出す必要性無かったじゃないか。
クライマックス(感は無いが)で制御室に乗り込むくだりも演出がチープすぎた。男の剛腕にあれだけ殴られて傷一つないのはおかしすぎる。
バイオレンス描写を抑える為に血を出さない様にしたんだろうけど、もっと上手い見せ方あるでしょう。
暴力やエロを除外して、適当にアクションっぽい映画を撮るとここまで味気なくなるものかと感心した。
10代前半くらいまでが対象の作品かな。
設定は面白いから、1作目は世界観の説明に費やすつもりで、しっかりと文化的な物や価値観の違いを描けば良かったのに惜しい。
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