「えっゲーム投げちゃうの?」ハンガー・ゲーム2 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
えっゲーム投げちゃうの?
1は結構好きだったんですよ。続編の存在を匂わせつつも、話はスッキリと簡潔に終わっていたし。
「ハンガーゲームに入る前支度に尺を取り過ぎ」とか「人間模様が希薄でキャラの掘り下げがしっかり出来てない」とか色々酷評もあったんですけど、それでも話としてはしっかりまとまってたし、自分は1の出来自体に満足してたんですよね。
で、そこそこ期待して今作の2を観に行った訳ですが…んー。なんだか、ちょっとねぇ。
いや、今回もね、最初から没頭して観てたんですよ。観てたんですけど、この映画って前述でも挙げましたが、ハンガーゲームに突入する前支度に時間を掛けるのがお約束?じゃないスか。だから、まあ別にそこは余り気にならなかったんですけど、でもそれにしたって随分と前段階を丁寧に描写するもんだから「えっゲームの規模でかくなりそうなのに、そんなに前で尺取って大丈夫なの?」という不安が頭を過ぎり、ゲーム開始!で、ああ!ほら!だから尺取り過ぎだっただろ!?と。
確かにゲームが壮大なのは間違いないんですけど、余りに展開が壮大過ぎてもう殆ど殺し合いじゃなくなっちゃってるし、お前ら逃げてるだけじゃん!という。やっぱ時間が足りてないのも大きな要因でしょう。
挙句にサバイバルもルールもへったくれもなく投げっ放しでハンガーゲーム終了、という。
え?こんな終わり?という。
ネタばらしとして最後の最後に壮大なオチが付いて、まあ続編に続く、な感じでエンドロール…。
いやぁ、もうあからさまなんですわ。その「続編に続く!」て感じが。3があっても別にいいのだけれど、2で広げた風呂敷は2でしっかり畳もうよ、と思っちゃって。1はちゃんとそれが出来てたのに。
何だかなあ。消化不良でした。でも何だかんで次も観ちゃうんだろうけど。やれやれだぜ。