「欲張り過ぎが仇となる」グランド・イリュージョン arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
欲張り過ぎが仇となる
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何が起こった?
今のはどうやった?
というマジックやイリュージョンの楽しさやワクワク感は間違いなくあるし、一見するとテンポも良くて展開もスムーズ。
しかし、最後まで観て、この大掛かりなイリュージョン(であり復讐劇)の黒幕が誰であったのかがあきらかになってみると、果たしてここまで話を複雑にする必要があったのか疑問に感じる。
黒幕=ローズ捜査官にしたことで、つまり追われる側と追う側が同一人物になったことで、フォー・フォースメン(ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー、デイヴィッド・フランコ)の存在感が薄くなってしまったし、マジシャンの集団“アイ”の存在も必要なかったんじゃないか?
全体的にストーリーを捻り過ぎてしまったと思う。
既に続編の製作も決まっているそうだが、
フォー・フォースメン=追われる側vs.FBI+インターポール=追う側というシンプルな構図の中に、ターゲットとして悪徳企業やマジックの種を暴く人間を置いた方が、続編も作り易かったんじゃないかなと思う。
せっかくの豪華キャストもお互いが打ち消し合う結果になってしまっているのが残念。
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