「前作よりは出来悪くないが…」BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅 CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)
前作よりは出来悪くないが…
手塚治虫原作の『ブッタ』の映画化第2作目。
シッダールタが修行を始めて開眼しブッタとなるまでを描く。
もともと原作もこの部分が一番面白い(この部分だけが面白いといっても過言ではない)ので、タッタとミゲーラ、アッサジ、ルリ王子と母親とヤタラ、このあたりのエピソードは原作からしてよく出来ている。
さすがに第1作目と違って、それなりに観られる。
ただ、やっぱりこの映画化は企画からして失敗していると思われる。第1作目のレビューでも書いたが、そもそも原作もブッダという歴史的人物の一代記としては読む価値あるものの、作品全体が面白いかどうかと言われれば微妙だ。その上、原作の良さを上手く整理できずに、ただストーリーを追ってるだけ。これではアニメ化する意味がない。
あと、ラストシーンでブラフマンが登場するが、その声優の酷さに驚いた。と思ったら、「笑い飯」の中西哲夫だと知って、なぜ大事なシーンで、大事な役に、そんなド素人をキャスティングしたのか意味不明。
第1作でも失敗していたエンディングのテーマソングが、Xから浜崎あゆみに変えられていて、前作ほど酷くはないが、本作もエンドロールで余韻を楽しめるような趣きになってない。
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