「赤と紅のダブルドラゴン」劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)
赤と紅のダブルドラゴン
物語としては、『パラダイスロスト』と『21のコアメダル』を足したような内容。
平成ライダーのマンネリと手詰まりが凝縮されたような1000%の残念感。
さすがに絶望に至るまで中身が面白くなかった訳ではないが、設定と演出の物足りなさが、鑑賞後のモヤモヤを誘う。
魔法が使えないキャラクターをコヨミに設定するより、むしろ晴人が魔法の国で魔法を使えず(コヨミをソーサラーから助けたとかの事情で)、ウィザードに変身出来ないと言う設定にした方が、より仮面ライダーの悲哀と孤独をドラマチックに演出出来たと思う。
インフィニティドラゴンの登場も唐突すぎて全く価値がなく、ソーサラーもほぼ秒殺に近い勢いで退場されては、苦闘の末に敵を倒すと言ったお約束のカタルシスさえ生まれない。
なんやかんやと難癖を付けたくなったが、それでもキャストの皆さんが好きなんで、決して悪い作品ではありません。
逆にキョウリュウジャーは相変わらず坂本演出が好き過ぎて、何も言う事ありませんでした。
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