「ヤマがヤマ場を。」キャプテンハーロック ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤマがヤマ場を。
アニメ放送当時は松本零士大感謝祭という感じだったので、
ヤマト、999、と共に見ていたが、それほど覚えていない。
その二作と比べるとかなり男っぽさが際立っていて暗い話。
だけどとにかくハーロックが抜群にカッコ良かったのだ。
多分(当時子供の私でも)女の子は彼のファンになったんじゃ
ないだろうか。声もカッコ良かったしね~(井上真樹夫)
でも彼には過去に大恋愛したお相手がいたんだけどね(爆)
リメイク。というわけではなかった。
そもそもの設定や話の構成がずいぶん変えられている。
ハーロックを暗殺する目的で乗り込んだヤマの存在が、
オリジナルの台場になるんだろうか。かなり違うんだけど。
地球を守るという目的は変わらないにせよ、侵略者と戦う
訳ではないので、何だかハーロックの哲学というか精神が
破綻者という扱いになっており、初めから切ないのなんの。
ヤマはトラウマを背負っているものの、生命力の強い若者と
いう意味でハーロックとは対極に描かれている。
一体どっちがキャプテンなんだ?感が冒頭から随分強し。
自分の死に場所を求めて生きる男であるハーロックだけど、
まさかああいう展開になるとはなー。ちょっとビックリ^^;
いろんな意味でかなりオリジナルから飛躍している作品だ。
脚本が福井晴敏なので、あぁなるほど…という気もするけど。
それにしてもウットリするのはCG技術。
モーションキャプチャーを用いた顔までソックリ♪な描写は
お見事としか言いようがない。加えて動きの滑らかなこと。
映像だけでも十分に楽しめるので、まぁ好き好きはあれど、
観ても損はないのではなかろうか。
他の声優陣も良かったと思う。観ていて違和感はなかった。
でもヤッタランはどうしてもキャイ~ンの天野にしか見えない。
(現代解釈だと設定がこうなるの?ヤマトの時にも思った疑問)