ムービー43のレビュー・感想・評価
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非常識でクレイジーなコメディを作る
映画「ムービー43」(ピーター・ファレリー監督ら)から。
鑑賞後「よくもまぁ・・」と呟いてみたが、
邦画でも「変態仮面」や「寝ずの番」など、
下品さでは負けない作品も多く観てきたので、
酷評されるほどのことはないな、というのが感想である。
ただ日本の場合、ひとつの作品としてストーリー性を持ち、
そこに「粋」とか「艶」などが感じられ、
鑑賞に堪えうる仕上がりになっている、そんな違いを感じた。
ただ、日米の監督たちも、同じことを考えるらしく
「寝ずの番」(マキノ雅彦監督)は、
「テレビではマネのできない映画らしい映画を撮る」と言い、
今回は「非常識でクレイジーなコメディを作る」と発案。
それを、キャストとなる大物俳優たちが真面目に演じる、
それだけで、いいんじゃないかな、そんな気もする。
「お下劣でおバカな要素が満載の短編」と予告済だから、
嫌なら観なければいい、と思うだけ。
最近、声を出して笑うなんて、なかったものなぁ。
いいんじゃない、これはこれで・・
とにかく・・・
内容については、
下劣、下品、下衆。
これ以下の語彙がないので、これ以下の言葉が思い浮かばない。
オムニバスという事で、短い話が脈絡なく続くので、こういう形式が
嫌いという人には合わない。ただ、それだから、飽きないで観られるのも
確か。
出演している俳優陣は、すごい面々だし、
ここまでバカな事を良くマジメに演じているなと、そこの部分には脱帽。
案外楽しんで演じていたのかなぁとも感じる。
小、中学生並みの、下ネタ満載だし、とにかく下品な映画を作ろう。
という意識は高いので、そこはブレずに良く作ったなと関心する。
なんとなくだが、「26世紀青年」の劇中に出て来た映画や、
テレビ番組に通ずるものがあるなと。
個人的には、
のどに玉袋がある男とのデートと、
スーパーヒーローが、お見合いパーティーに出る話と、
自宅学習の話はお気に入りかな。
自宅学習については、毒を含む内容なので、こういうのは好きだなと。
オチも好きだし。
玉袋は、毛がスープに落ちる感じがナイス♪
内容が内容なので、観る人は選ぶのは確か。
人に勧められる映画ではないな・・・。
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