「映画の教科書に載せるべきおバカコメディの傑作」ムービー43 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の教科書に載せるべきおバカコメディの傑作
これだけの豪華キャストでこれだけのしょーもない話をオムニバス形式で映画にする。
後にも先にもないんじゃないでしょうか。
低俗で下品な最低映画。
でも、だからこそ好き。
酷評も多いし、こんなクソ映画に高評価をつけるのは正直気が引けますが、愛すべきおバカクソ映画なのです。お許しを。
自身の初映画を売り込む男のパートとそのオムニバス映画の11個のお話のパートが交互に進んでいく。
①喉にキ◯タマのついた男とデートすることとなってしまった女の話
②息子に自宅で高校生活を体験させようとする両親の犠牲になった青年の話
③彼女にウ◯チをかけるために奮闘する羽目になった男の話
④スーパーで痴話喧嘩を店内放送してしまったカップルの話
⑤スーパーヒーローだらけの婚活パーティーでバットマンに邪魔されるロビンの話
⑥機械の中の児童虐待防止協会のCM
⑦挿入禁止の恐怖のラブドール『iBabe』の話
⑧彼女の初潮に慌てふためく男たちとしょーもないCMの話
⑨『TAMPAX Now Leak-proof』のCM
⑩私利私欲に塗れた人間とその人間に誘拐された口の悪い小妖精との戦いの話
⑪真実か挑戦かゲームをどんどん激化させていく男女の話
⑫黒人初のバスケットボールチームの話
⑬ここでまさかのエンディング
⑭BEEZEL in "A Sticky Situation":嫉妬深いゲイ猫と飼い主の彼女が死闘を繰り広げる話
と、まあこんな感じ。
面白いのが、皆さんのレビューを読んでいると、ハマった人とハマらなかった人で好きな話が分かれてくること。
下品な下ネタが嫌って言う人は⑤とか⑫が好きな人が多い(偏見)。
一方、高評価の人には①がダントツって人が多いように思う。
ちなみに、ゲスな話題や下ネタ、しょーもなく無駄なおバカさが大好物の自分には、全編下ネタみたいなこの映画は刺さりまくり。
特に好きな回は①、②、⑩、⑪、⑭あたり。
それにしても、⑫までスカッと終わっていたのが、最後の最後の⑭が今年観たな映画の中でも1番の胸糞ストーリーで…やってくれたなと。
また、笑えると言っても大笑いというよりはニヤニヤからのジワジワ。
アメリカンコメディって感じですね。
豪華出演者たちは流石プロ。本当に(2つの意味で)よくやったな。
真面目におバカやってるから、真面目に笑っちゃう。
もはや騙されて出演したんじゃないの?
俳優陣目当てや軽いコメディ気分で観に来た方にはおすすめしません。
申し訳ないですが、お引き取りください笑