劇場公開日 2013年6月15日

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「一流の展開、三流の結末」二流小説家 シリアリスト アサシンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0一流の展開、三流の結末

2019年3月16日
PCから投稿

死刑囚に面会できるのは近親者と法的関係者だけなので、小説家が面会するのはおかしい、日本では。
それはさて置き、新たな同類の殺人が起きて、すわ、真犯人か?
そんな事で、初めから途中までは、最高のミステリー。
一場面、一言のセリフも逃さず聞かねばと気合が入る。
小説家が会う人、探す人、其々一癖も二癖も有る。
死刑囚も面会の度に意味深な事を言い、小説家はその意味を探り、調べると、いろんな謎がザクザクと出てくる。
これは、伏線の回収が楽しみだと思っていたが。
なんと、これが外国の最高のミステリーとは思えないベタな結末。
そもそも、死刑囚に謎も闇も無いし、ただの変態の人殺しやし。
後から出てきた実の母親が意外ではあるが、息子を助けるために同類の殺人を10年以上後でするか?
それも何人も。
なんか結末変えたんと違うか?
それに、親子の放浪の姿が何気に砂の器みたいやし。
何で母親がこんな現代で夜鷹みたいな事を海辺や畑でしてるんですかい。
時代劇やないんやから。
前半の重厚な展開か嘘みたいなショボい終わり方でした、残念。

アサシン