「破天荒でおバカだけど、なかなか男気溢れる映画」土竜の唄 潜入捜査官 REIJI 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
破天荒でおバカだけど、なかなか男気溢れる映画
水田伸生と宮藤官九郎のコンビは笑わせてくれるが、三池崇史と宮藤官九郎のコンビなら笑わせてくれる上に、濃い。どんなやり過ぎも許される(笑)
同名人気コミックの映画化だが、原作でもこうなの!?…と思うくらい、二人の色に染まっている。
バイオレンスシーンは痛々しく、乱闘シーンはド派手。
やたらと色っぽい仲里依紗。
吹越満、遠藤憲一、皆川猿時の3人の歌は2番も聞きたい(笑)
童貞の熱血バカに面白い事と蝶好き、ダイヤモンドの歯に全身ヒョウ柄の刺青…まともな奴が居ない濃すぎる面々。
三池とクドカンの辞書には、“普通”という文字は無い。
生田斗真が体を張っている!
予告編でも印象的なスッポンポンで車のボンネットに縛り付けられるシーンや、そのまま洗車機で洗われたりと、上島竜平や出川哲朗らリアクション芸人がやりそうな事をやっている。
イケメンのイメージを崩壊させるバカキャラに成りきり、ウザいほど熱い。
ジャニーズではあるけど、そんじょそこらのジャニーズタレントとは訳が違う。
生田斗真、天晴れ!
破天荒なおバカ映画だが、実はなかなか男気溢れる映画でもある。
玲二が無鉄砲の中に時折見せる肝の据わった覚悟は意外にしびれさせる。
堤真一演じる“クレイジーパピヨン”の異名を持つ若頭・日浦の硬派な性格、訳ありの老夫婦への優しさ、玲二を守り抜くシーンに、惚れ惚れ。
山田孝之演じるクールなエリートヤクザも印象的。
また、玲二と日浦が義兄弟の契りを交わすシーンは、明らかに「仁義なき戦い」。
本格ヤクザ映画の雰囲気やオマージュにも溢れ、さすが三池&クドカン、ただのおバカ映画にはしていない。
コテコテの笑いと下ネタ満載で好き嫌いは分かれそうだが、テンポ良く進み退屈はしないパワフルなエンタメ作。
三池とクドカンのノリに身を委ねよう!
それから、間違いなく続編は狙っているね。
近代さん
コメントありがとうございます。
三上色やクドカン脚本や原作云々と
あまり、原作ファンには否定的な
レビューも多く見られますが、
ただ単純に楽しめた映画だと思います。
この手の作品は楽しめたかどうか。
少なくとも、見た後でイライラ感は
なく、ああ良かったと思えたらので
それでいいかと。
でないと、生田斗真が浮かばない(笑)
体はってなかなか出来ません。
お色気ヒロインの仲里依紗もロケは
人妻になって出産前でしたよね。
キャストの皆さんに、楽しめたよ
と胸張って言いたいです。