「生田斗真にあっぱれ!」土竜の唄 潜入捜査官 REIJI おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
生田斗真にあっぱれ!
今週末に最新作が公開予定の「土竜の唄」。公開に合わせてAmazonプライムで過去作の配信も始まりました。まだ一度も観たことがないので、この機に鑑賞してみました。
ストーリーは、麻薬密売組織壊滅を目論む警察から潜入捜査官"モグラ"として送り込まれた、落ちこぼれ警察官の菊川玲二が、組織トップの轟周宝に近づくために奮闘するというもの。原作未読のため、原作の魅力や雰囲気がどれだけ再現されているかわかりませんが、俳優陣の振り切った体当たりの演技のおかげで、最後まで楽しく観ることができました。
本作の見どころは、間違いなくモグラである菊川玲二のおバカな立ち回りです。熱血漢ではあるが、おバカな玲二の言動の一つ一つがおもしろいです。これを主演の生田斗真くんが、文字どおり体当たりの演技で魅せてくれます。序盤から全裸で縛られるわ、スケベ心丸出しだわで、イメージが崩れることを微塵も恐れない演技が、本当に清々しいです。
脇を固める役者陣も、生田斗真くんに負けず劣らずの振り切りっぷりで、遠藤憲一さん、吹越満さん、皆川猿時さんらは安定の布陣。そこに岩城滉一さん、山田孝之さんらを、強面担当として投入。さらに絶妙のバランスで、堤真一さんと岡村隆史さんが存在感を発揮しまくっています。
ただ、おもしろくはあるのですが、思ったほどは笑えなかったのが正直なところ。終わってみれば、序盤の潜入前がいちばんおもしろかったかなという気がします。自宅で一人で観ていたので、劇場で大勢で観れば、また違った印象になったかもしれません。いずれにせよ、まだ本丸にはたどり着いておらず、潜入捜査は続きそうなので、このまま続編も観てみたいと思います。
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