「ジュブナイル」ジュピター 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ジュブナイル
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DNAとか輪廻とか、いろいろと中2臭がハンパない。
それを子どもっぽい!と呆れる人の気持ちもわかるが、ジュブナイルというか童話というか少女マンガで、すんごく楽しい。
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最初、ミラクニスが、目先のことしか考えない女の子でイライラした。「お金貰えるよ」「好きな人を救えるよ」と騙されて周りの言いなり。これ、キャッチセールスとかに、ひっかかって、ヤバい契約書にサインしそうな女の子のまんまだなあ。
最後の最後でようやく、言いなりじゃなくて、自分の考えで決断する。そういう爽やかな(ささやかな)成長が童話っぽくて、イイ。
「ここではない何処か」に憧れていた女の子が、まずは「ここ」でちゃんとすることが大事と気付く。童話の「シンデレラ」かと思いきや、どっちかっていうと「青い鳥」だったなあと思う。
ミラクニスは、女の子って歳でも顔でもないんだけど、頑張ってジュブナイルやってたと思う。
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レッドメインはじめ、3兄弟が絶妙に気持ち悪いのも、イイ。理屈じゃなくて、そっち側には行きたくないって思うもんなあ。
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そしてテイタムさん。コスプレ感が尋常じゃなく、ちょっと笑いを誘う。でも、他の方もお書きになっていたが、忠犬っぽい所、すごく良かった。(忠犬ぶりが鉄板すぎて、最後は助かるだろうと丸わかりで、ストーリー的には全然ハラハラしないけど。)
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妙に色っぽいフォルムの宇宙船、空飛ぶスケートも楽しかったけど、個人的ベストは、こなきジジイのような敵の手下。一匹欲しいです。
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