「重い話のはずなのに薄いというか」終戦のエンペラー ホリファーさんの映画レビュー(感想・評価)
重い話のはずなのに薄いというか
話の本題として、天皇の戦争責任をGHQがどう判断するかの話なのだけど、
でっかい決断をした割には、その重大さが伝わってこないというか、
最後の会談があまりにも軽く実現されているので、積み上げている感がまったく薄いのだね。
しかもこれは邦画なんではないかと思うほど、だいぶん日本寄りの視点な気がして、
背景が良くわかっていなければ、自由がなかったかどうかは裁判まで持っていってから決めればいいじゃんとか思われかねんし。
片や、ロマンスの方としては、女々しく想い人を探し回る主人公ってくだりって必要だったのかな。
(現実的にはアヤのモデルが河井道なら亡くなったのはだいぶ後の 1953年2月11日だったようですが)
まぁ、あまり硬い話ばかりで固めても、娯楽性に欠けるのでこういう構成なんだとは思うのですが、
なんだか大事な話が茶化された感じなんだなぁ。残念。
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