「戦争責任について考える」終戦のエンペラー mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争責任について考える
毎年、終戦記念日近くになると、きちんと黙祷をする代わりに、戦争映画を見て、自分なりに思いを深めています。
ハリウッド作。GHQによって統治下に置かれた太平洋戦争直後の日本。マッカーサーの副官ボナー・フェラーズが日本の戦争責任者について調査を命じられる。天皇の訴追の回避に向けて、東奔西走するフェラーズを通して、日本独特の精神や天皇についてのデリケートな部分が描かれています。
米国では、あまり評価が良くなかったような話を聞きましたが、日本人としては、なかなか、見応えのある映画でした。サスペンスフルでなく、アクションもないので、戦争映画と意気込んで見ると退屈する人もいるかもしれませんが。
天皇陛下が顔を出すのは、ラストの数分ですが、ちょっと鳥肌立っちゃいました。マッカーサーは物分かりのいい人だったのか?、本当は分かりませんが、トミー・リー・ジョーンズもよかったです。
宮内次官の関家貞三郎の夏八木勲が、陛下が御前会議で詠まれたという歌をフェラーズに聞かせるシーンが印象的で心に響きました。
映画は2013年作ですが、同じような時期(2012)に作られた「NHKスペシャル 終戦 なぜ早く決められなかったのか」を少し前に見ましたので、終戦当時の理解が深まりました。
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