「とってもキュートで幸せになる映画」タイピスト! もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
とってもキュートで幸せになる映画
とっても良かったです!
オープニングのアニメからなんとなくレトロでポップな感じにぐっと惹きつけられました。
お話そのものもとっても良かったですが、何はともあれ登場人物がそれぞれ個性が際立って(アクが強いということではなく)みんなとても魅力的で人に惹かれる映画でした。まずはとにかくローズが可愛い!!不安をかくきれない表情、喜びを爆発させる笑顔、起こった時のむくれ顏、どれをとっても可愛かったです。特に、ルイからプレゼントをもらって、そのプレゼントに一度は怒るものの、『心からごめんなさい』とタイプして寝るシーンや、そのあとにルイが帰ってきてベットルームにくる気配を感じるや、どんなポーズで待ち受けるか考えるシーンはとっても可愛かったです。
それに対していつもクールで笑顔を絶やさないルイの笑顔の裏の素直じゃないこと素直じゃないこと…このキャラクターもとても可愛かったです。
ルイは最初からローズに惹かれていたのでしょう。上司として、賭けの対象としてローズの才能を開化させるという名目をつけながら。ドジなローズをそばに置きつつ、自分の気持ちに嘘を付きながら距離を保っていく、一方のローズはルイに素直に好感を持ちながらも煮え切らないルイの態度に距離は縮まらず…という甘酸っぱい感じの内容を微塵も感じさせないコミカルな演出で見せてくれる中盤までと、スターダムに上がったローズの為に自ら去る決意をしてからのシリアスな後半という流れもとっても良かったです。
悩みに悩んだルイがマリーに『愛し合っていたのになぜ俺から離れた?』ということを問い『あなたはいつも2番目でいたかったのよ、私も愛していたのに…』という流れの件は、人を好きになった人なら経験をすることじゃないでしょうか?好きだから一緒になれない…なんてことは本当はなくて、自分の気持ち次第…ありふれた恋愛模様ですがこのシーンがとても良かったです。
そして、最後のスタンディングオベーションに…。本当に幸せな気持ちになる映画です。
最後に、ファッションもとても良かったです。ローズのミックスツィードのワンピース、マルチボーダーのカットソーにふんわりスカート、多色使いのチェックのマフラー、お母さんのザックリ千鳥のワンピース、試験会場の太ストライプのブラウス…どれもかわいかったです。