「戦争と平和のように、市井の人たちが描かれている」遥かなる勝利へ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争と平和のように、市井の人たちが描かれている
『貴方は大物だが、小物がいないと貴方はひきたたない』と言ったセリフが出てくるが、トルストイの『戦争と平和』にはそういった思想が隠れている。だから『戦争と平和』にはナボレオンやクトゥーゾフよりも、市井の人たちが描かれている。
ロシア祖国を救った英雄として描かれているが、戦争と平和のペーチャと同じ運命が待っている。愛国心とかナショナリズムを煽ると言うよりも、トルストイが戦争と平和の中で言いたかった事をこの映画では語っていると思った。
ロシア、ウクライナの権力者にこの映画を見せたい。侵略する側のドイツを含めて、色々な民族が登場するが、はっきり、民族名が語られるのは『ロマ族』だけ。ロシアは多民族国家だと思い知らされた。
言うならば、悪者が一切登場しない、戦争映画だと思う。みんな臆病に震えているだけ。
この映画は傑作だと僕は思う。
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