劇場公開日 2014年1月18日

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「思っていたよりは」黒執事 猫好きの兎飼いさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0思っていたよりは

2017年9月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

悲しい

原作ファンのため、設定を男装の令嬢に変えてまで当時ゴリ押ししていた剛力を使った時点で、イヤイヤ笑 と思っていて、当時は見る気無く、今さらなんとなく見てみようかなあと思って見たんだが

ハードルを下げに下げて見たからなのか、思っていたよりずっと良くて……あれ?

やはり剛力に関してはキャスティング……と思ってしまうが、見終わって許せないレベルではないかな。見ているうちに見慣れることはできるくらいの違和感
(ほんとはもう少しシュッとした子が良かったけどね)
言いたいのは役者どうこうじゃなくて、このキャラクターに関して。
この子原作シエルほど頭キレないな?推理してた?“捕まるのがお得意な”シエルよりあっさり何度も捕まるしお荷物感が強すぎる……
 足 手 ま と い
もう少し理知的な設定にすべきだったかな。話が進まずもどかしい

水嶋ヒロは(俺がロン毛が好きなのもあって)ヴィジュアルは悪くなかったと思う。しゃべり方がアニメを意識したのか“ねっとり”してたのは、まあいいんだけどちょっとやりすぎかもなあ。聞き取りづらい。アクションは良かった。悪魔らしく見せるために綺麗すぎるくらい綺麗に無駄なく動く。(血が出ないとかそんなんで倒せるかとかリアリティを求めてはいけない笑。これはファンタジー。大事なのは美しさだからね、うん。 悪 魔 だ か ら )

メイドと叔母様は女の俺から見てもかわいいし美しいし文句ないなあ。
原作メイリンよろしく普段はダメダメなメイドだが、“メガネ外れてから”はクールだったし、使用人としての誇りを持って死を覚悟するシーンは素晴らしかった。
原作マダムレッドよろしく美しくてできる叔母様は、坊ちゃんを見るときの慈愛に満ちた目と物語終盤の目の差。少々失礼だが、あ、やっぱり優香って女優なんだなあ……と。

個人的に笑ったのが、原作でいう女王近衛チャールズの立ち位置を演じる城田優だけが外人顔過ぎること。他が…他の役者が……。舞台設定どこだっけ感が……笑
やはりあの彫りの深いハーフ顔が出てくると他の役者の衣装の違和感(コスプレ感)がぶり返してしまうな。

でもトータルとしては頑張ったと思う。予算にしては。
ミイラの造形や血糊の色や粘度ももっとチャチいと思っていたし、ストーリーもオリジナルっていうからどうせショボいんだろとタカをくくっていたけど、予想よりちゃんとしてて拍子抜けした。叩きづらい程度にはまとまっている笑。

ストーリーの肝、黒幕云々については……
興行収入が振るえば続編作る気でいたんだろうなあ。

それは、ムリ。

Satieliszt.