ルノワール 陽だまりの裸婦のレビュー・感想・評価
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ぽかぽかな映像に誘われて
何かの予告編で流れていたのを偶然に観かけ、「ルノワールの名画の光と色彩を、完璧に表現した映像美」というキャッチに惹かれて…というより自分の中では惹かれたことに無理やりにして鑑賞(笑)
映像は確かに邦題のごとく陽だまり感満載で、ぽかぽかしていて心地よい。もちろん期待通り主演女優さんもハツラツとしていて魅力的。そしていくつか名言もいただけた。「ルノワールの絵に暗い色は要らない。気持ちのよい愉快な色で描かれねばならぬ」や「相手が娼婦でも女王でも同じ敬意を払うべきだ」etc...。さすがは女性を中心に描いてきた巨匠のポリシーだと、尊敬の念はさらに深まる。
ただし、ストーリーとしてはもうひとつか。何となくどっちつかずな印象。伝記ものなのか芸術ものなのか、はたまた恋愛ものなのか家族愛ものなのか…どれをとってもちょっと浅過ぎはしないか。登場人物のキャラもあまり定まっていないように感じてしまう。
とはいえ、個人的には色々な意味で映像目当てで観させてもらったので、その他細かいことはあまり気にしないでおくのが本作鑑賞のルールとしようではないか。
こういう人だったのか
ルノワールというと、絵は知っていたが人柄などは気にしたことが無かった。
およそ芸術家って、人としては問題のある人の方が多いイメージがあるし、
ヘタに知るとその作品まで嫌いになりそうで、あまり知りたくない。
ルノワールは生前から名声もあり裕福だったのか。
恵まれた芸術家だな。
恵まれたといえば、彫刻家ではロダンが やはり名声もあったが、弟子の人生を
狂わた芸術家として有名だろうか。カミーユ・ クローデルという天才彫刻家で
あり美貌もあったが、ロダンの弟子になったばかりに愛人にされるわ、作品を
盗まれるわで、彼女の人生を完全に狂わせた。
そういうことを知って、ロダンを嫌いになったものだ。
この映画は、たまたま見てしまった。
やはりこの画家もモデルに手を出すんだな、と正直思う。
主人公のモデルは ルノワール本人とはできないものの、息子にしっかり媚びて
自分のパトロンにしたというところだろうか。
映画でのイメージとは違うが、行動だけを考えると結構な野心家で打算的。
乳房にしか魅力がない 面倒くさい女に思える。
今後ルノアールの絵を見ると「美」よりもモデルのしたたかさを思い起こしそうだ。
父子葛藤の一部解決と端緒
何か事件が起こるわけではない,光と景色と人(裸婦w)を観る映画.「ルノワール+ルノワール」展でボンヤリと把握したがあまり頭に入ってなかったことが再確認できた.もう一度あの展覧会観たいな.
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