「敵として出会い、人として別れる」キリングゲーム としちゃん(≧∇≦)さんの映画レビュー(感想・評価)
敵として出会い、人として別れる
人間の残酷さや戦争がもたらす深い傷を描いた作品。かつて敵同士だった二人が再び対峙し、憎しみと葛藤の間で揺れ動く様子が印象的でした。
アクションシーンは少なめですが、その分、心理戦や会話の緊張感がじわじわと伝わってきます。ただ戦うだけの映画ではなく、なぜ戦うのか、憎しみの果てに何が残るのかを問いかけるようなストーリーでした。
終盤では、同じような境遇にいた者同士だからこそ通じ合うものがあって、あの静かな終わり方にも納得できました。完全な和解ではないかもしれないけれど、お互いに何かを手放し、新しい人生へ踏み出していくような、少しだけ心が浄化されたようなラストが印象に残ります。
深いテーマを持った静かな作品を観たい人におすすめです。
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