「ロバート・レッドフォードの人徳が裏目?」ランナウェイ 逃亡者 arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
ロバート・レッドフォードの人徳が裏目?
監督(主演)のロバート・レッドフォードの人徳なんだろうが、とにかく脇を固める俳優陣が渋くて豪華!
ジュリー・クリスティ、テレンス・ハワード、ニック・ノルティ、ブレンダン・グリーソン、ブリット・マーリング、アナ・ケンドリック。
特に、スタンリー・トゥッチ、リチャード・ジェンキンス、クリス・クーパーという面々は彼等が出演しているだけで、作品の質が一段上がるという方々。
彼等は手堅くいい仕事をしているのだが、その分、70年代の銀行襲撃事件の容疑者で逃亡者のレッドフォードとその行方を追う新聞記者シャイア・ラブーフの影が薄くなってしまったのは残念。
レッドフォードの役は年齢的に無理はないとは思うのだが、(昔の姿の印象が強いだけに)さすがに老いが目立つ(特に走るシーンで)のは寂しい。
シャイア・ラブーフもいつも(作品は凡庸でも)頑張っている印象があるので、そろそろ代表作と言えるような作品に出会って欲しい。
ストーリー的には、レッドフォードが何故名前を変えて生き、過去の発覚後幼い娘を残してまで逃亡を図ったのかが最大の焦点だが、この真相が明らかになる過程で然程驚きが感じられなかったのも残念だった。
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