「過去に捕らわれた人たち」ランナウェイ 逃亡者 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
過去に捕らわれた人たち
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学生運動の活動家が30年前の殺人事件でFBIに追われる。30年前のネットワークを現在でも活用するところに興奮した。若気の至りで人生を決定づけてしまった人たちの、その後の物語だった。どの人もしっかりと地に足のついたリアルな生活をしている人々として描かれていた。
まさか、あの娘が二人の娘だったなんて!というようなのも重厚でよかった。
主人公が実際、殺人事件に関与しておらず無実であった。罪とどうむきあうのかという問題ではなく、一人だけ手を汚してないというのが、いさぎよくない物語だった。やってなくて娘に胸を張れればOKというのがオチでちょっと残念だった。
日本赤軍の重信房子が数年前に逮捕された事件を思い出した。学生運動の話は傑作が多い。
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