「日本人にも通じるものがある」ランナウェイ 逃亡者 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
日本人にも通じるものがある
過激派組織“ウェザーマン”のメンバーが30年ぶりに逮捕され、記者ベンがさらに調べていくと、弁護士ジムもそのメンバーだった事を知る。ジムはFBIから追われる身となり…。
一見日本人にはピンと来ない題材のようにも思えるが、例えば、かつての連合赤軍のメンバーが逮捕されたとか、まだ記憶にも新しい隠れて暮らしていたオウム幹部が逮捕された事件などに置き換えれば、日本人にも充分通じる題材。
監督・主演のロバート・レッドフォードらキャストたちの政治的立場は全く分からず、それが分かればもっと面白いのかもしれないが、そうでなくともなかなか見応えあり。
記者ベンが感じた違和感。
ジムにはまだ幼い娘が居る。その気になれば娘を連れて逃げ、今までのように新天地で別人として暮らす事も出来る筈。
が、娘を弟に預け、一人で逃走。
何か目的が…?
派手さは無いが、謎やじっくりとしたサスペンスの醍醐味は充分。
ジムがかつての同志で恋人と合うシーンがハイライト。
過去より、未来。そして、真実。
シャイア・ラブーフ、テレンス・ハワード、クリス・クーパー、アナ・ケンドリック、リチャード・ジェンキンス、ニック・ノルティ、スーザン・サランドン、ジュリー・クリスティ…ここまで揃うとは驚きの豪華実力派キャスト。
B級アクションのような邦題は解せないが、渋い社会派サスペンス。
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