「もどかしいけど、考えなくちゃ」プロミスト・ランド(2012) グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
もどかしいけど、考えなくちゃ
シェールガス開発で揺れる農村。マット・デイモン演じる開発会社の契約担当者スティーヴが、出世の野心に燃え乗りこんできます。
いくらでも声高でアツい展開になりそうな題材なのに、朝露でヒンヤリと湿った土の匂いや手触りが感じられる、涼やかな作品でした。
フランシス・マクドーマンド演じる同僚・スーの存在が効いていて、ストーリーが地に着いたものになっていると感じました。
開発に疑問を投げかける教師を演じるのは大ベテランのハル・ホルブルック。思わず聴き入ってしまう説得力は流石でした。
シェールガスについてはそれほど詳しく触れていないですが、かえって身近な開発のリスクと恩恵に重ねて共感しやすい気がしました。
現状と展望の実体をなかなか掴めないのがもどかしいですが、考えなくちゃ、と思いました。
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