言の葉の庭のレビュー・感想・評価
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夜、眠る前、朝、目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる
映画「言の葉の庭」(新海誠監督)から。
久しぶりに、私のお気に入りのツボを刺激したアニメ作品。
「ラブストーリー、足フェチ、水と緑がお気に入り」の私には、
これ以上の作品は、これからも出てこないかもしれない・・と、
1人で、何回も何回も観直した。(46分という長さもGood)
さらに「万葉集」(短歌)という短い言葉で、自分の想いを伝える、
そんな展開に、ますますのめり込んだのかもしれない。
ストーリーは単純に見えるけれど、メモした台詞を眺めると、
あまり多くのモノを詰め込まず、一つひとつの台詞が、
とても丁寧に語られ、静かであるが印象に残るシーンが多かった。
「雨の日だけの逢瀬を重ねて心を通わせていく主人公ふたり」が
共通している想いは、この台詞に込められている。
「夜、眠る前、朝、目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる」
そんなにきっちり守らなくてもいいのに・・と感じながらも、
だからこそ、会えない時間が、切なさを増長させる。
空から眺めた新宿御苑の緑の中を紅白の傘が近づいていく描写や、
雨が降ることで立ち上る土煙や、雨上がりの虹などの描写に、
映像では感じるはずのない、匂いや気温なども感じることができた。
彼女の足にそっと触れ、ゆっくりゆっくり採寸するシーンなどは、
アニメと知りつつ、ドキドキしてしまった。
静かさや緑、雨といった、作品全体を包み込んでいるトーンが、
私を心地よくさせてくれたに違いない。
46分の時間があれば、何度でも観たくなる作品である。
雨の後はいつも晴れ
背景がとにかく綺麗でそこからこの世界観に引き込まれていきました!
人生の淵からもう一度立ち上がろうとしている1人の女性と
夢に向かってがむしゃらに真っ直ぐ進み続ける1人の学生
お互いが出会う日はいつも雨
雨があるから美しい虹が見れて
晴れの日をありがたいと思える、
そんな情景描写ともとれる雨がいい味を出していると思いました。
彼らの葛藤や苦難、その先に待つ希望の未来が
雨に暗示されているように感じられてなりません。
作り上げた靴をあの場所に置きに来た学生の姿。その素直な学生によって、救われた1人の教師が故郷で再び教鞭をとる姿。
2人ともが一歩踏み出せたその姿に
心が温まる、とてもいい作品でした。
言の葉の庭
映像が素晴らしいよね。特に街の風景や雨がよかった。
エンディングが流れた時にその後どうなったんだ?って感じでなんか煮えきらない感じあったけどちゃんと最後にその後が描かれててよかった。
ゆきの先生かわいいし、足キレイだった。
90分か120分ぐらいで観れたらもっと面白かったかなと。
自然描写が例えようもなく美しい
映画:「言の葉の庭」
英語題名:「GARDEN OF WORDS」
監督 製作:新海誠
音楽:大江千里
歌: 秦基博
ストーリーは
15歳のアキズキ( 秋月孝雄)が他の高校一年生に比べて、大人びているのには理由がある。父の居ないシングルマザーの家庭で、母親はひとまわり若い恋人と家出中、兄も近々ガールフレンドと同棲するために家を出ていく。家事は全部自分でやっていて、料理も自然と上手になった。
彼は雨の日が好きだ。子供の時は、空はもっと近くにあった。空の匂いを連れてきてくれる雨が好きで、そんな日 彼は学校に行かず、新宿御苑に行って雨の音を聞く。
ある日、アキズキが雨の新宿御苑の自分の定位置、東屋にいくと珍しく先客が居た。見ると彼女はビールを飲みながらチョコレートを食べている。変な人だ。以降、何度も雨の日にはアキズキの居る東屋に彼女も来ていて、二人は自然と話をするようになる。アキズキの作って来たお弁当を二人で分けて食べたり、家事のできないらしい彼女の作った、出来損ないのお弁当を分け合ったりしながら、二人は互いに会話をすることが楽しくなってくる。ふだんは口の重いアキズキも、この女性ユキノ(雪野百香里)を相手にすると、自分が進学をせず靴を作る靴職人になりたいという夢を語ることができる。ユキノは 喜んでアキズキの靴のモデルになってくれた。彼女は、いろいろあって、社会の重圧から歩くことができなくなっていて、歩く練習をしているのだという。
アキズキは、まだ自分が子供で父親が居て幸せだった頃、父が母の誕生日に宝石のような美しい靴を贈り、母がことのほか喜んだときのことが忘れられない。靴が母を喜ばせたように、自分が将来 美しい靴を作って、人を喜ばせたい。次第とアキズキはユキノが歩きたくなるような靴を作って贈りたいと、願うようになる。雨の日には会える。二人は互いに雨の日を待ち望むようになる。
ある日、アキズキは学校でユキノを見つけて、驚く。ユキノはアキズキの通う高校の古典の先生だった。彼女は学年で女生徒から人気のあった男の先生と関係を持った、という悪意のある噂が流出して、登校できなくなって休職していたのだった。ユキノ先生は、自分のことは、学校で多くの人に知られていたので、アキズキも自分のことを知っていると思っていた。アキズキは、ユキノを不憫に思い、悪意の噂の元になっていた先輩に向かって行って、さんざんにぶちのめされる。
翌日大雨の日に、二人は再び御苑の東屋で出会う。台風が接近していて、突然の豪雨にあって二人はずぶ濡れになる。ユキノは、ぬれねずみになったアキズキを自分のアパートに連れてくる。服を乾かしている間、アキズキはユキノのためにオムレツを作り、ユキノは熱いコーヒーを淹れる。二人して雨の音を聞きながら、二人して自分が今世界一幸せだと思う。
アキズキはユキノに、好きだと告白する。でも、恋愛に臆病になっているユキノはそれをまっすぐに受け止めることができない。拒否されて、傷ついたアキズキはユキノを、激しく責める。アキズキの悲鳴のような言葉を聞いて、ユキノはいままで自分の押さえつけて来た気持ちが爆発してアキズキに抱きついて泣きじゃくる。
というお話。
この映画は、「君の名は」に比べると短編だが、ストーリーも絵も、こちらの方がずっと良い。
15歳の少年が、27歳のちょっと不良で挙動不審な女性に出会って、話をするうちに打ち解けて好きになっていく様子が、とても自然だ。恋をして、恋を失いそうになったときの一生懸命なヒリヒリと痛む少年の心が痛いほど伝わってくる。ポール 二ザンは、「20歳が美しいなどと誰にも言わせない。」と言ったが、若さは美しいどころか、みじめで苦難に満ちたものだろう。好きな人ができて、心が舞い上がり、それがバウンドをつけて突き落とされる恋を、だれもが経験しながら大人になってきたのではないか。アキズキの悲鳴のような叫びをあげ、ユキノの号泣のように大量の涙を流しながら。
アキズキは学校でははぐれ者だったし、自分の話をよく聞いてくれる人が必要だった。大人の女性が自分の靴職人になるという夢に きちんと共感し、支持してくれて嬉しかった。ユキノはユキノで、妻子ある教師との恋愛が原因で、職場でトラブルを起こし、傷ついて生きる目標を失いかけていたが、一つの目標にむかっていくアキズキとの出会いが、何よりの励ましになった。アキズキとユキノは互いを必要としていて、その求心力が愛情を呼び起こした。相手を必要とする互いを求める力は、純粋で自然なことだった。
社会の重圧から、食べ物の味がなくなり、職場に通えなくなり、歩けなくなったユキノのために、アキズキは靴を作り始める。そんなまっすぐな本心を告白するアキズキに、ユキノは、「靴が無くても一人で歩けるように練習していた。」と言って強がってみせる。社会の壁にぶつかり、教師としての制約を思い知らされ、人格を壊されていたユキノには、アキズキの心情をまっすぐ受け取ることができないでいる。泣きじゃくり、泣き続けることでしか自分の気持ちを伝えることができない。
そうすることが、ユキノの魂の再生への過程だった。
最後にアキズキは独白する。「歩く練習をしていたのは、あの人だけでなく僕もそうだったのかもしれない。いつかもっと遠くまで歩いていけるようになったら、あの人に会いに行こう。」 そこまで言える心境に達したアキズキの大人の態度が立派だ。まさに、
「雷神の少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」
「雷神の少し響みて 降らずとも我は 留らむ 妹し留めば」
画面の自然描写が例えようもなく美しい。
本当のことを’伝えるために少し嘘を使った方が本当に近くなる、という表現方法の例えがあるが、アニメーションという方法でここまで本当の雨を表現できるということに驚愕する。雨が降りはじめ、水たまりができて、水面に鮮やかな緑が映える。雨の音を聞いていると、雨から匂い立ってくる雨の匂いが呼び起こされ、雨を感じることができる。雨の音が強弱を繰り返し、緑の木々が揺れ、風を感じることができる。空から雨が落ちてくる様子が自然を写した本物のフイルムのように、生き生きしている。高層ビルに囲まれた新宿御苑の緑が雨に濡れ、鮮やかさを増し、生き物すべてに命を与えるように、輝き始める。雨に濡れて木々が息を吹き返すように、若い男女の魂も再生する。雨によって二人の命が生き返る姿が目に見えるようだ。
美しい映画だ。
雨の日の新宿御苑の若い男女二人
2回目。新海誠による2013年の、45分の短編。絵柄は繊細かつリアルで、ストーリーも謎めいている。しかし、とてもシンプルなお話だ。高校一年の梅雨から冬にかけての半年間。
15歳の高校一年生のイケメンの男の子が主人公。
都内に住む20代後半の物憂げな女と、高校一年の男子が新宿の森の中の公園で雨の日に出会う。入場料は500円、アルコールの持ち込みは禁止になっている。アルコール禁止の場所で仕事に行かずビール飲んでるんだから法令遵守の公務員であれば、かなりやばい状況ではあるが、そういうやばい女と不登校寸前の15歳の男の子。
男の子は母子家庭の次男で、兄が女と同棲を始め家を出て行き、母も恋に忙しくて子にかまわず。弟は靴職人になりたくて自分で靴を勉強し、作り始めている。専門学校に進む道を考えて、バイトも始めた。
女の方は、少し心を病んでいるせいか、味覚障害になっている。仕事にも行けてないようだ。何ヶ月かの間に、彼女がふんぎりをつけて、仕事を辞めるまでの期間の物語。
なんてことない話だ。しかし、お互いにその存在を必要としていたことが明らかになって映画は終結する。
「君の名は」のような、大きなウソもなく、話もかなり小さなものだが、風景描写など素晴らしい。
天気の子が気になる。
繊細で優しい恋と、心の闇、弱さ。
監督の、映像美はいつも通り。
視覚的に美しい映画。
内容は、触れると壊れてしまいそうな2人の
繊細で優しい、少し暗くて、でも何だかキュンとしてしまうストーリー。
息苦しい現代社会に生きる私達の、誰もが1歩踏み外す可能性のある闇。
人との出会いの素晴らしさ、存在価値。
短い時間の中に綺麗にいろんなテーマがまとまってて、それを主人公2人で描いているところが素晴らしかった。
綺麗な涙が流せる映画です。
雨の風景が綺麗。
とても静かで叙情的な作品。
新海誠監督らしく風景がとても綺麗。雨のシーンが多い作品だけど水滴や雨に濡れる公園のなんと美しいことか。
ユキちゃん先生の声を当てられてる花澤香菜さんがすごく良い。
「今は離れてしまったけどきっといつかは」と思わせる開かれたラストも良かった。
個人的には劇伴と主題歌がイマイチでそこだけ残念。
やっぱり絵がきれいだなぁ!
新海誠監督の映画は、とにかく風景がきれい!雨の日の出会いって、なんか素敵だなと思った!個人的には、エンディング曲が、大江千里のRainだったのが、映画に合っていて、良かった!(歌っているのは、違うけど)
雪野先生
映像のクオリティは素晴らしいの一言。これ以上必要?って思うほど徹底している。ストーリーも繊細だけど切なさは「秒速5センチメートル」の方が上かな。ちなみにこの雪野さん、四国の実家に帰るって言ってたけど、飛騨地方の高校で教師に復職している様です。(タカオくん逢いにいけないじゃん)
ちょっと、こそばい
「君の名は」のヒットによるのか、旧作が限定上映されたので行ってみた。
映像はなかなか綺麗。
以前からこのクオリティなのね・・・
ビールにチョコレート・・・摂食障害として扱われていたが、特に違和感なく、あればつまみにしていたりする。
(ビールの苦みが堪能できたりするので)
主人公ができすぎ君にも感じる。
誰にも師事せず独学でって、職人の世界がそんなに甘いもんじゃないと思うが・・・プラモデルじゃないんだから。
そこがアニメたる所以か。
ラストのほう、ヒロインの状況がよく把握できなかった。
なんとなく、取って付けたような設定にも感じたが・・・
子の親の視点からすると、ちょっと、このヒロイン(先生)、危なすぎ?先生に向いていないような・・・まぁ、男子生徒がからかうには持って来いな先生だとは思う。
若い女性教師と男子、以前にも漫画にあったような気もしたが、一線を超えるような発展もなく?一安心。
ラストの盛り上げ方もちょっと、取って付けたように感じた。
悪くはないのだが。
ただ、先生のマンション?建物の構造がおかしい気もする(あんな高層であの階段?画的にはピッタリかもしれないが、転落防止の配慮がなく、建設業的視点では気持ち悪い)。リアルを追及しているように見えて、ここかしこがちょっと変なので目立つ。
人間の動きが風景に比べて雑な感じもする。
人間の動きは「君の名は」では特に気にならなかったので、進歩はしているのだろう。
新海クオリティ ソノ3
3年前の作品
グッと上映日が近づいて、多分、この作品がこの監督を世間に知らしめたのだろうというネット上の評。自分は全然知らなかったのは単なる不勉強以外の何ものでもない・・・
以前の作品とは違って、雨のシーンを多用し、映像にしっとりとした湿り気を漂わせて益々大人向けの演出を帯びている。
主人公の男子高校生と謎の女性が新宿御苑の東屋で偶然知り合う。何だか益々フランス映画のイメージが濃くなってきたような・・・
男子は子供から大人へと変化する成長期の真直中。その大人の女性の存在に憧れと恐れや反発を抱きながらも惹かれてゆく。この頃の男はとにかく年上女性に対する想いはとても強い。母親とは違うその存在にどう接すればよいのか、どの引き出しを引っ張り出しても対処が出てこないのだ。その想いを俯瞰で観るように、視点はニューヨークのセントラルパーク宜しく、大都会にぽっかりと緑で埋まる御苑から新高層ビル群や、NTTの時計台へと駆け上がる。
初めて逢ったの筈なのに概視感が否めないその女性は、去り際に和歌を諳んじる。重要なフリだ。まるで試すかのようなその和歌を留めながら、その女性の傷ついているであろう心に応えるかのように、少年は靴職人としての夢の一歩として、女性のために靴を作る決心をする。淡い恋心と共に・・・しかし実はその女性は少年が通っていた高校の国語教師であり、心ない生徒の執拗なイジメにより、職場放棄を余儀なくされ、精神的に追い詰められた状況であったのだ。全てに対し臆病になっている女性は、不意に告白をされるその少年を、しかし常識的に教師と学生という垣根からははみ出さずやんわりと拒絶する。しかし、飛び出していったその少年の気持ちを咀嚼していく内に本当の自分の気持ちを知り、裸足のまま少年を追いかける。非常階段での少年の詰りに、教師は少年を抱きしめる事でその愛情を受け止める。ここで、大江千里の『rain』がフィルイン。もう滂沱の涙しかでてこないこの演出は、流石、新海節だ。特に自分としては学生時代に聴き倒した大江千里のしかも、『rain』なんていうシングルカットされていないそんなに有名ではない曲が流れることにより感動を覚えた。残念ながら秦基博が歌っているバージョンなのが心許ないが・・・
多感な少年時代の大人への階段、そして現実の大人になってからの心の傷つき、その出会いが織りなす心の交差と咆吼を静かな雨が背景となって、物語を紡いでいく正に大人のアニメである。 雨が降ってくればあなたを引き留めることができるのに・・・ いや、降らなくても私は留まりますよ、あなたが引き留めてくれるならば・・・
何回目の鑑賞だろう
もう何回観たかわからないくらいみてます
ハマってます
そして見る度に新たな発見
ひとつひとつのシーンの間に
気づけます
正直1度の鑑賞じゃ
なんとなくよかったなあくらいしか
おもってませんでした。
でも見れば見るほど魅せられます。
それは主人公2人の
心理描写がほんと凄く、繊細に
描かれてるからかもしれません
ゆきの先生の孤独や悲哀なんかはとくに
繊細に描かれていて
部屋の散らかり
ボロボロに割れたファンデーション
どこかぼさっとした髪型
こういうところから
ゆきの先生がどれだけ
落ちてるかわかる気がします。
ただゆきの先生は最後部屋から
走りでるシーンは裸足でかけていきます
そこに注目させるかのようなコマ割りもしてます
きっとゆきの先生が歩くのに必要だったのは
靴ではなくたかおくんのような
純粋な気持ちで受け入れてくれる存在だったんでしょう
新海さんはいつも最後にちょこっとこういうシーンを描いてくるからすごいです。
あと秒速5センチメートルは距離と時間という壁で
言の葉の庭では年齢差という距離を描いてるようなきがしました!
近いのにすぐそばなのに
遠く感じる、、、といったものを感じました。
この作品をみてから雨が好きになりました
映像美にくらくら。美しくて儚い青春
実に美しい。新海誠監督の新作「君の名は?」の公開にあわせて、深夜にやっていたこの作品を視聴。すごく綺麗で感動しました。
話はショートストーリーなんですけど。謎も散らばって、短歌の謎も効いています。主な舞台が新宿御苑というのもすごい。ただ新宿御苑はお酒はダメらしい。都会の中の公園、それも雨の降る日の朝に限る密会(笑)密会でも何でもなくただサボっているだけです。女性と主人公の交流がとっても綺麗で美しい。特に靴の型どり(?)をする時のエロス感といったら…。この辺が青春映画の白眉でしょうか。
最後はお決まりの別れは必須ですが、決して悲観的なものではなく、前に進んでいるのが実に良いと思います。この映画のキモは靴。シンデレラに靴をちゃんと履いてもらわなくっちゃね。
感動しました
学校に行けなくなった彼女の気持ち分かる。
その苦しみも。
見てると色んな描写が美しく儚く、描写に合わせた全ての音も素敵で全く期待しなかったからか凄く引き込まれていって思わず非常階段で抱き合うシーンで涙が溢れました。
ずっと彼女は自分を罰していたはず。
でも男の子の方も靴職人になる夢が叶うか分からず、家庭環境も不安定で2人とも精一杯の気持ちで毎日を生きていたんだなぁと実感しました。凄く私には解るなぁと思いました。
新緑と雨の美しさ
素晴らしく美しい映画でした。木々の緑と雨という個人的に好きな情景がメイン風景だったこともあり、終始すごく共感できる満足な内容でした。
キャラクターやその動き、カメラワーク、配色など、それぞれをもっとじっくり観てみたいと思わせる映画だったと思います。
但しストーリーについては、中盤までOK。ラスト残念な感じで。
高校時代の甘い経験を、ノスタルジックな感覚と少しドキドキな感覚で描いており、登場人物にも嫌悪感をいだくことなく、「うんうん」と心の中でつぶやきながらほのぼの観賞できました。しかし。。
ラストシーンはやっぱり映画=エンターテイメントだなと。高校生が出て行ったあと、追いかけずに寂しさを耐え忍ぶ姿が個人的には現実味のある共感できるラストだったのでは、と思う。
高校生も、嫌いだ、悔しいという想いはすれど、やはりこの頃の思い出はそう簡単に忘れるものでもなく、自身の成長の一つの糧となっていたと思う。 そこも共感できる内容であったらと。( このストーリーでも糧になったと思うけど )
あ。あとこの公園は飲酒禁止なんですね。これはいけないなぁと。真似したいと思う人も出てくるだろうし、ビールでなくコーヒーとかでも良かったんじゃないかなと。( 色んな背景はあったかと思うので何とも言えませんが )
全50件中、21~40件目を表示