「純文学」言の葉の庭 ヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
純文学
実はこの作品は2回目の鑑賞になります。
1回目のときと変わらない印象だったので、書いてみます。
僕自身は泣く、ということはありませんでした。しかし、手足の先までむず痒くなるような、毛細血管の先まで温かい血が通っていくような、そんな陽光に当たったような感覚に陥りました。不器用な2人が、意図的に情念のたけをぶつけて金網を乗り越えるのではなく、自己と彼との距離を丁寧に測りながら、しかし確かな深くにある自らの気持ちと向き合いながら、雨を契機として少しずつ踏みこんでいく描写は、雨と色彩を供なって脳髄に働きかけてきました。一つ一つの情景描写は、2人の心象とその距離感を如実に反映していて、眼底に染み込んでいきました。
僕が読んだ小説でいえば、吉行大兄の「驟雨」を思い出します。
この作品は純文学的だと思ったので、感想もそれっぽく書いてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
乱筆乱文失礼いたしました。
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