地球、最後の男のレビュー・感想・評価
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アメリカ統一の回想である。ナショナリズムだね。
南北戦争がアメリカにとっての戦後である。
アメリカはアメリカ南軍の大きな犠牲によって、アメリカ合衆国として統一された。そして、同時に奴隷制度も撤廃された。それがアメリカ合衆国の近現代史なのだ。それを宇宙ステーションの最後の男が回想すると言ったことだ。
アメリカはアメリカ統一後、つまり、1865年(?)のあと、太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争と繰り返し戦争をして来た。その勢いは衰える事を知らず
今も続いている。
南北戦争のあと、アメリカが自らの手を血で染めた人数は、
民間人を含めて6500万人とも言われている。
そんなアメリカ南軍の生き残り子孫がこの映画の「最後の男」だそうだ。
だが、しかし、それはあくまで邦題。原題は「LOVE」である。まぁ、解釈はいくらでも出来る。
アングロサクソン系アメリカ人の正義感とモラトリアムなのだと思う。それはベトナム戦争が終わって50年経っても変わらない。彼らにとっては戦後は南北戦争なのだ。
アメリカのリベラルを決め込む連中にとっても戦後は負けてしまったベトナム戦争ではない。南北戦争なのだ。この映画の時代設定がいつかは分からぬが、2065年くらいなら図星だろう。兎に角、
「風と共に去りぬ」の南北戦争の引用は間違いなく太平洋戦争への誘いなのである。「風と共に去りぬ」や多くの「反ベトナム戦争映画」は南北戦争ほどの重みはないとこの映画は言ってる。
例の超大型爆弾もだよ。
最後のナレーションが、言いたいことかな
長いです。観た後の感想としては、人間は人との関わりが必要と言いたいらしい。始まりの戦争シーンと2049年(だったか?)に宇宙船に一人取り残された人との関連が分からず(彼の空想?)。孤独だと妄想、幻聴に襲われるよ、ってことかな。物語性はなく、孤独と愛の概念を伝えたかった感じです。
金かけて中身ないSF作るなよ
宇宙船の中で一人孤独に任務を負う男が…というよくあるシチュエーションSFだが…。
ちゃんと説明すべき部分を曖昧にしているので主人公の内面に入っていかない。ハッキリ言って下手クソ。孤独さが全く伝わって来ず。展開もタルく退屈な時間多し。ただ綺麗な映像で思わせぶりなことを見せるだけ。中身無し。
SF好きとしてはこれは許せないレベル。噴飯ものです。
無理な哲学やオシャレ感出しすぎ。
ハリウッド好きにはお勧めしません
観終わった直後の感想は
「2001年宇宙の旅(みたいにわけわからん)映画だったなぁ」
でした
しかし、時間が経つに連れ
「あれ?今の自分の心情はあいつと被るな?」
「あ、この感覚はあの時の主人公が感じた事と一緒じゃね?」
と、ジワジワ沁みて来るのです
ネットでレビュー読むと、その多くが2〜3行で「駄作」の烙印を押していて、「オイオイお前ら観てないじゃん!」と、残念な気持ちになりました
この映画の見所は、正気から狂気に移りゆく虚実の狭間に、自分と重ね合わせて、主人公ではなく自分を見る所にあると思うんです
2行で駄作の烙印を押す人達は映画の楽しさを知らない可哀想な人達だと思いました
ちょっとでも「ん?」と思った方は、もう一回だけ見て欲しいなー
噛めば噛むほど味が出る、自分的には「マスト映画」の部類に入る映画です
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