「血まみれのステイサム」PARKER パーカー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
血まみれのステイサム
犯罪小説の『悪党パーカー』を、ジェイソン・ステイサム主演で、闇に生きるプロの強盗犯を演じたハードボイルド・アクション。ティラー・ハックフォード監督が、ステイサムの影の部分と彼の強さを余すことなく引き出した作品。
いつもは、圧倒的な強さで、スマートに相手を封じ込めるステイサム。しかし本作では、相手に肋骨を折られ、手のひらにナイフを突き刺され、車から落とされ、挙句の果てには銃で撃たれて、血まみれ、傷まみれとなっての孤軍奮闘劇。それでも死なないのが、ステイサムらしさと言える。
4人組と強盗団を結成し、まんまと150万ドルの強奪に成功した最中、パーカーは4人に裏切られ、銃で撃たれて瀕死の重傷を負う。何とか通りがかった善人に命を助けられたパーカーは、奪われた金の奪還と共に、4人への復讐を誓う。そんな中で、この4人組が次のターゲットとして、豪華なオークション会場の宝石を強奪する計画があることを知ったパーカーは、彼らのアジトへと乗り出していく。
内容的は、よくある金絡みの強盗犯同士による復讐劇。先が見える展開から結末も予想通りで、特にサプライズも無い、オーソドックスなストーリー。また、こうした作品につきものの、主役のステイサムを慕うヒロインとしては、ジェニファー・ロペスが務め、ステイサムの計画を知らずに、余計なことをしでかして邪魔をする、お茶目な役を演じている。
他には、それほど有名どころの出演者も無く、内容も可も無く不可もなかったが、ジェイソン・ステイサムの魅力を楽しむ作品であることは、間違いないと言える。
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