「知育アニメ」劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
知育アニメ
見まごうなき幼児向けのミッフィー初の劇場版アニメです。たいへん知育的で動物園で色、形、動き、数、音の違いで動物を探すゲーム仕立てになっています。便宜的に正解はありますが絶対ではありません、むしろ幼児たちに考えさせることが大事としてあえて曖昧な設問にしているところが素晴らしいですね。ミッフィーの洋服もブルーナカラーの赤ではなく青を着ているのは知的であることの暗示でしょう。
映画を観終わってからが正念場でしょう、小さいお子さんがおいでになるなら感想や間違い探しを聞いてみるといいでしょう。
動物園に行った子なら、ワニさんは緑じゃなくて茶色だよ、象さんなら声より長いお鼻でしょう、大きなお耳かも。うさぎさんは見る側じゃなくて見られる側でしょ、犬はリードをつけなくてはだめでしょう。芝生に自転車で入っちゃダメでしょう、子供たちだけでボートに乗ったら危ないよ・・。とか感じ方や社会性まで成長の度合いが分かることでしょう。
2頭身の極限まで簡素化したキャラクターのミッフィーが子供たちに色や形の認識、観察の大切さを説くのは実にシュールです、お口もバッテンのままでお歌も歌いますから混乱するかもしれません。それにしてもオランダの映画に見ざる聞かざる言わざるの三猿が出てきたのには驚きました、日光東照宮で有名ですが調べてみると世界には同様の話がありインドの猿神あたりが出所かもしれません、オランダには蛙バージョンもあるようです。
正直、大人が楽しめるかは疑問ですが家内は部類のミッフィー好きで飽きもせず毎年ミッフィーのカレンダーを飾っていますから年齢制限は無用かも知れません。ただ、不思議なのは動物好きかと思うと飼うのは嫌いなようで女性心理は難しい。