ハナ　奇跡の46日間のレビュー・感想・評価

　北朝鮮選手の表情を押し殺していながらも感情が見え隠れする感じがすごくよかった。特にペ・ドゥナのひたむきな目がたまらなかった。

　91年という少し前の時代劇であったのだが、バスや高級車が現代そのままでちょっともったいなかった。90年くらいの車両なら探せば簡単に見つかりそうなものだが、予算の都合だろうか。

　別れの場面がこってりと描かれていて、涙をどこまで絞るんだというくらいボロ泣きした。その後の再会の場面もよかった。

　ただ、精神面は描かれていたものの、卓球の技術や戦術などが特に描かれていなかったので、そういった部分でもっとハラハラさせて欲しかった。ペ・ドゥナがすごくよかった反面主人公をあまり好きになれなかった。