「持ちうる感情の全てを刺激された」ハナ 奇跡の46日間 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
持ちうる感情の全てを刺激された
公開当時勤めていた会社の取引先が制作協力したとのことで知った映画。
喜び、感動、悔しさ、もどかしさ、悲しさ、温かい気持ち etc...
未だかつて、こんなにもありとあらゆる感情を刺激された映画はない。もちろん、自身のバックグランドあってのこととは思うが、誰が観ても何か感じることのある映画ではなかろうか。
この出来事のあった当時、私は小学生(低学年)だった。
朝鮮半島統一の日は近いと信じて疑わなかったほど、卓球界で起きたこのセンセーショナルな出来事は、社会をも変えると思えたし、幼心にもとんでもないことが起きたのだと理解していたことを今もハッキリと覚えている。
だからこそ、その後の約25年間がもどかしく悔しくやり切れなくなる。
ほんのひと時の幸せな時間を思えば思うほど、その分だけ苦しさが大きくなる。
公開時に監督が「20年前に起きたこの奇跡の意味をもう一度考えたいと思い制作した」と語ったその想いがそのまま作品に表れている。
そして勿論、この出来事を存分に表現しきった俳優陣の演技なくして語れない。キャスティングにも拍手!
色んな涙を順々に流しながら鑑賞。出会えて良かったと思う作品。
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