劇場公開日 2013年4月20日

「韓半島の統一に悲壮さを感じさせない」ハナ 奇跡の46日間 JJさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0韓半島の統一に悲壮さを感じさせない

2013年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

スポーツが題材であるので、ストーリーが単純な映画かと思いきや、予想をはるかに超える情の深さと、韓半島の分断が抱えている事実を教えてくれる映画だ。韓半島の分断を扱った映画は、人と人が殺し合う悲壮な状況の中で分断の悲しさを語っているという印象を持っていた。しかし、この作品はスポーツという殺し合いのない世界で南北の分断の事実を描いたことで、これまでの作品とは全く異なった印象を与えることに成功している。若干30過ぎの監督がこの作品を描いたということが韓国人の持つ表現力の豊かさを教えてくれる。そして、深い親子の愛が、南北の国境を越える可能性をもつことをこの作品は教えてくれた。

JJ
きりんさんのコメント
2022年11月2日

「テルアビブ、オンファイヤー」も同じスタンスですね。
笑いと感動で国境に風穴を開けるチャレンジ♪

きりん