「これは文句無く面白い!!!観て正解でした」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
これは文句無く面白い!!!観て正解でした
今回この作品を観て新たな楽しみを発見したような気がした。
と言うのも、3Dやら特撮テンコ盛りで非日常的な映像の連続には、今ではどの作品を観ても同じ様で変化が無いので、返って食傷気味?と敬遠している日頃の私にも、その気持ちを吹き飛ばしてくれるような面白さが本作には有った。
それとも或いは単に50代の私は、時代の進歩を拒んでいるだけの親父世代なのか?本当の理由は判然とはしないのだが、アメコミ世代に子供時代を過ごした私には、あのコミック本から得る感触と言うか、匂いが今でも、この手の中に残っている気がして、VFXばかりの派手派手な作品は、自分の想像性の入る隙が全く無くて、好きになれずに感情移入出来ないので完全にシラケまくるのがいつもの私なのだ。
雑誌のページを捲りながら、自分の空想の世界は無限大に広がった子供時代。映像で一方的に破壊の連続だけの世界が映し出されると、何だか子供の頃の思い出その物も破壊されてしまうようで、クールなヒーローの思い出も消失して、馴染めないでアメコミ特撮映画を妙に嫌っていたのだろう。
しかし、今回はサスペンス要素もしっかりと盛り込んでいるし、往年のRRフォードもご出演で有りますし、オールドファンにも楽しめるよう工夫がされているのでしょうかね?
単なる地球防衛隊のアメリカのヒーローが活躍しまくりますってノリは、正直昔程の強さを感じられない米国が、勝手に古き良きアメリカの曳航のヒーローを決め込んでいるだけのハリウッド作品のタッチでは時代が着いて行かないよね。アメリカでは受けたとしても世界収益を視野に制作しているハリウッド映画界としては方向性も変化させる必要大だ。
やはり切り口を変えて、サスペンス色を前面に出した点は得策でした。
しかし、大物のRRフォードが出ていれば、結末は想像がついてしまう処が難点と言えない事もないです。
それはさて置き、今回は話が過去の思い出に戻るところが有って、妙に泥臭いと言うか、
キャプテンアメリカがキャラクター的にノスタルジーの味がしていた点が◎って感じです!
ヒーローとしても今回はやたら人間臭くて、単なる強靭な鉄の塊のような、肉体と精神で、正義感は有っても、それはお役目と言う任務の遂行をしているだけの、何だか温かみ無し、冷酷な機械ロボットとしてのヒーローではない、人間の心を宿している点を中心に据えたのが、昔のヒーローらしく、少年達の理想の大人の人間像であり、好感が持てました。
やはり、アメコミヒーローには夢がなくてはいけないよね!
子供の頃に、自分はこんな大人になって生きるのだって言う、自分の将来の夢を重ね合わせる事が出来るヒーローはやっぱりクールで最高ですね~!!!