「『アベンジャーズ』関連作史上最もハードでサスペンスフル」キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)
『アベンジャーズ』関連作史上最もハードでサスペンスフル
ここんとこ4.5判定出し過ぎだと自分でも
思っているのだがしょうがない。
メチャクチャ面白かった!
これ、ひょっとすると2年前の『アベンジャーズ』
本編よりも面白かったかもしんねえと考えてます。
ただ、前作と『アベンジャーズ』くらいは観とかないと
完全に置いてきぼりを食らうので、未見の方は注意。
* * *
“安定の面白さ” みたいなのを想定してたのに、
安定どころか、これまで10作以上制作されてきた
『アベンジャーズ』関連シリーズの中でも
頭ひとつ抜けてハード&サスペンスフルな出来。
だって、◯◯◯◯◯は序盤で退場しちゃうし
市街銃撃戦で敵も一般市民もどんどん死んじゃうし
ウィンターソルジャーの正体はアイツだし
(残念ながらこれはネタバレされてから観ちゃったが)
敵が今回企んでいる計画も本気でエグくて恐ろしい。
序盤である人物が敵から襲撃を受けるのだが、
(このチェイスシーンも近年のアクション映画じゃ出色の出来)
この時点では敵の目的も正体もぜんぜん読めない。
その後も、理由も分からないままにそれまで
味方だったハズの人間がキャップ達に次々襲い掛かる。
後半になってようやく真の敵が明らかになるが
それを明かす人物がこれまた……いやあ、
不気味っすね、あんな巨大で冷たい脳ミソなんて。
* * *
前作はキャラの描写やドラマがすごく丁寧で好きだが、アクション面で言えばかなり物足りない出来だった。
しかし、今回のキャップは倍スゴい。
冒頭からラストまで怒涛のアクションだらけ。
まさしく英語の宣伝で言われるところの
Action Packed(アクション盛り盛り)仕様。
機関車の如く疾走しながら敵を薙ぎ倒し、シールドを
攻防両面に駆使するテクニカルなキャップの闘いぶり!
攻めながらナイフを宙に浮かせて持ち手を入れ替える
ウィンターソルジャーの曲芸のような立ち回り!
ブラックウィドウも新キャラ・ファルコンも
フューリー長官までもケレン味タップリの大戦闘!
ぬああ、こいつらカッケーなぁオイ!!
こういうアクションはCG主体ではなく生身(なまみ)の
人間主体で演るからこそアドレナリンが出るってもの。
それに、強さで言えば『アベンジャーズ』中で
最も常人に近いキャップ達だからこそ、彼らの痛みは
リアルに見えてサスペンスにも繋がる。
* * *
これだけアクションとサスペンス要素を推すと
「けどお、アクション増量した分だけドラマが
薄味になってらっしゃるんでしょう?」とテレホン
ショッピングに出演しているタレント的質問が
浮かぶところだが、んなことはない。
まさかのあの女性が再登場する場面。
キャップにあんな粋な台詞まで吐かせるなんて。
そしてもちろん、ウィンターソルジャーとの
闘いの決着もグッとくる。
とりあえず涙脆い僕は2回くらい泣きそうになった。
鉄の意思の持ち主だと思っていたブラックウィドウや
ヒューリーの脆い一面も描かれ、各キャラの魅力も
ぐんと増した。
ただ、ロバート・レッドフォードは自由を愛する
アメリカ人代表みたいなイメージがあるので
あの役だけちょっと違和感。
それでもレッドフォードとサミュエル・L・ジャクソン
の共演シーンとかにはワクワクしたなあ。
* * *
以上!
後々の『アベンジャーズ』に繋がる展開も
数多く登場する本作な訳だけど、だからといって
単なるツナギには全然なっていなくって、
単品としてガッチリ楽しめました。
なんでも『アベンジャーズ』続編とは別に
『キャプテン・アメリカ』としての3作目も
製作決定しているらしいので、そちらも楽しみ。
次はあれだ、元上官トミー・リー・ジョーンズが
宇宙人の手先になってキャップと対決みたいな
展開になるんだ、きっと。
<2014.04.22>
.
.
.
余談1:
GWに大作アクションが2作も公開されてる訳だが、
個人的にはどっちも良かったっす。
青春ドラマやド派手なVFXアクションを楽しみたい方は
『アメイジング・スパイダーマン2』、
サスペンスと硬派なアクションを楽しみたい方は
『キャプテン・アメリカ / ウィンターソルジャー』
て感じかしらん。
余談2:
最後にブラックウィドウが聴聞会で言う捨てゼリフは
『強いアメリカ』『世界の警察アメリカ』を信じる人達
の開き直りみたいに聞こえて、人によってはかなーり
嫌悪感を覚えるところかも。
僕はド単純にエンタメ楽しめればOKな
人間なので苦笑いしながらスルー。
浮遊きびなごさん、こんにちは。
力作のレビュー興奮が伝わります!
キャプ2面白かったですね。
個人的には細かいプロットが全て上手く
絡んでいて最後まで飽きさせない脚本と
映画構成が高い評価部分ですね。
今年に入って、マーベルのソー2、キャプ2
アメスパ2、そしてXメン新作とアメコミ
ヒーロー大好きな私には幸せな一年に
なりそうです。
ネタバレありですので、以下、お気をつけください。
きびなごさん
お久しぶりです。
「キャプテン・アメリカ」、面白かったですね。
鑑賞前は、「スパイダーマン」の方が、面白そうかも~
なんて思っていたのですが。
私は、断然こちらの方が面白かったです。
アクションもハンパ無く、満足のいく作品でした。
そうですね~。
ロバート・レッドフォードの役には、ちょっと違和感ありでしたが・・・
それがねらい目ですかね~。
私は、すっかりレビューを書くのをサボるようになってしまいました。
また、お邪魔させていただきますね。