プレーンズのレビュー・感想・評価
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ストーリーに決定的な穴があり
もともと『カーズ』の世界観に強い拒否反応があり、そのキャラクター達がどうしても好きになれないという好みの問題が。
当然、スピンオフの本作もなかなか見ようという気になれず、ほっておいたのですが、見てみるとまぁ楽しめるレベルではあるかなぁ…みたいな。
煮え切らない感想ですが、お話はしっかりしています。
あの隠居した老戦闘機の秘密が明かされるまでは、そう思っていました。
「うそ」って…。あんまりじゃないかな。
せめて、そうせざるを得ない事情があったことにしておかないと、格好がつかないでしょう。
さらに、この世界における退役=死の定義をはっきりと描写しておかないと、彼らが何を恐れて、何を誉れとするのかがあいまいなままです。
そこがはっきりしないまま、物語が進行するので、「何でもあり」の世界観になってしまっています。
たとえばダスティは高所恐怖症をハンデとして負っていますが、なぜ高いところが怖いかというと「落ちたら死ぬ」という本能的な恐怖があるからでしょう。
では、落ちた航空機がどんな運命をたどるのかが、描かれてしかるべきです。
終盤、ダスティは墜落しますが、それは話の流れであって、「死の定義」とは意味が違います。いわば演出上の振り子の振り幅に過ぎません。
その決定的な部分が抜け落ちているために、ラストの爽快感もいまひとつの印象が強いのです。ちょっと残念。
カーズとはやはり別物。
なんで高所恐怖症の農業用飛行機が飛行機レースに出れるの?
その疑問が解消されないままストーリーが進んでいき納得感ゼロ。
飛行シーンはスピード感があってよかったけど
大人も楽しめる子供の映画じゃなくて子供が楽しめる映画。
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