燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘のレビュー・感想・評価
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香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像賞で作品賞を含む4部門を受賞!
不動産会社のヘタレ社員チョン(ウォン・ヤウナム)は上司の怒りを買って無理難題を押し付けられる。辺鄙な村への派遣ではいきなり子供に絡まれるし、その兄たちのグループにボコボコにされるところを、老人ソン(ブルース・リャン)に助けられる。とても老けてしまってメタボな身体のブルース・リャンであったが、やはり動きは鋭い。そして、チョンは偶然入った喫茶店でそこで働くソンを見つける。
ソンとセン(チェン・カンタイ)は30年間昏睡状態で意識のないロー師匠(テディ・ロビン)を看病して、羅新門の武館を喫茶店に変えていたのだ。その喫茶店ではまたしてもグループとの報復戦。この調子で何度も諍いが起こるのはラストまで続き、かなり飽きてくる。やがて、夜襲を受けた際にローの意識が回復し、30年のブランクがあったためチョンを自分の弟子だと勘違いしてしまう。そして、不動産の仕事も忘れ、武術大会に出場することになったチョンであった。
ロー師匠のもと、チョンはソン、センと共に猛特訓は始めるのだが、都合のいい展開とは真逆で観ている者を嘲笑うかのような不可思議なストーリーを繰り広げるのだ。武術大会に出場する金がなかったり、何とか金を集めたり(多分集まってない)するが、出場前スナックで飲んで騒いで、対外試合をしてしまったり、結局は出場停止!そのため収まりのつかないチョンが挑戦状を渡したりで・・・
往年のカンフー映画へのオマージュを散りばめたと解説されていたが、多分日本ではお馴染みではない作品ばかりだったのだろうか。ブルース・リーのポスターが貼ってあったり、ちょっとした真似だけは感じられたが、最も記憶に残るオマージュ(パロディ?)は『E.T.』へのものだった(笑)。多分、現役を引退された方向けの栄養ドリンクみたいな存在の映画。
1970年代カンフーブームに活躍したクンフースターたち
邦題がひどいですが、世界中の男性がブルース・リーカットだったあの1970年代カンフーブームに活躍したクンフースターたちのアクションコメディ。
何をやらせてもダメな不動産会社のリーマン、チョンは上司に押し付けら...
何をやらせてもダメな不動産会社のリーマン、チョンは上司に押し付けられたドサ回りの仕事の最中にチンピラに絡まれていたところを足が不自由なオッサンに助けられる。オッサンはかつてのクンフーの達人、兄弟子と一緒に食堂を経営する傍ら30年も昏睡状態にある師匠を介護していたが、食堂の土地の再開発をもくろむ地主がオッサン達から権利書を不法に手に入れようとした騒動の最中に突然師匠が覚醒、チョンを弟子と勘違いした師匠は地主が主催する武術選手権にチョンを出場させる為特訓を開始するが・・・。70年代の香港アクションで活躍したチェン・カンタイとブルース・リャンが今も衰えないクンフーアクションをノースタントで披露、クンフー版『8 Mile』のようなしょっぱさも漂わせる地味ながら胸が熱くなる良質のコメディ。ちゃんとジャージ着用したツンデレ美少女も出てくるので大満足。
しかしこんな素晴らしい映画をわざわざ連休中の夕刻に観に来た客はわずか6名ほど。開演前ギリギリの時間に華麗な身のこなしで私の前列に座った男性に一同騒然、ドニー・イェンと親交が深く国内外問わず活躍するアクション監督/スタント・コーディネーターの某氏でした。今まで生きて来てよかったです。
ノスタルジック・クンフー
主演のブルース・リャンと脇のチェン・カンタイは、ブルース・リー亡き後の香港カンフー映画を70年代後半まで支えた2人です。
ブルース・リャンの華麗なる足技、チェン・カンタイのパワフルな手技、当然全盛期に比べれば衰えていますが、まともに当たればまだ人を倒せると思わせる力を維持しているのにビックリ!
最初に出てきた負け犬の若造が、かつての達人逹に鍛えられて格闘技の大会で優勝する話でも、敵の達人と最後に戦って勝つ話でもない、これはじじぃが主役の映画なんです(笑)
正直、中だるみを感じたが、劇中のセリフにある「歳をとればわかる」と思わせてくれる作品でした。
自分もじじぃになってもハイキックを出せる男でありたいですね。
パットする登場人物は居ないけど正しいクンフー映画でした。
これだけ‘パッ’としない登場人物だらけの映画は初めてみた。
主人公の若造は最後まで弱っちいし、‘燃えよジジィドラゴン’って言われているけど強的相手に都合良く勝てるわけでもないし。
至極真面目なクンフー精神をしっかりと教えてくれるんですけどね。
しかし、いい年齢の方達だと思うのですがキレのあるクンフー動きにはびっくりしますね。さすがにジャッキーみたいなアクロバティックなシーンはなかったけど…。
久々に純粋なクンフー映画を観れました!
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