「タイトルなし(ネタバレ)」ゼロ・ダーク・サーティ ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
2001年の3.11テロの首謀者を10年以上掛けて見つけた実在の女性CIA職員が主人公の傑作映画。
ラスト40分の緊張感は必見。
この作品はオサマ・ビン・ラディン殺害に至るCIAによる10年間の捜索と、特殊部隊によるその作戦の実行を描く実話を元にしたフィクション。
アメリカ国内は拷問が違法だった為、国外で容疑者を拷問して情報を吐かせる所から始まる。
恐ろしいのは、アメリカ側の非人道的拷問と、変わって行く主人公マヤと、アルカイダの自爆覚悟の妨害工作。
アメリカによる大規模な捜索にもかかわらず、拘束することができないまま10年近くが経過したが、ビン・ラディンは2011年5月のパキスタンのアボッターバードでアメリカ海軍特殊戦開発グループが行った軍事作戦によって殺害されたので、翌年の映画製作に至ったスピードは凄い。
※当時の大統領オバマが中々ゴーサインを出さなかったせいで突入作戦に時間が掛かったらしい。
※作戦名は「ネプチューン・スピア(海神の槍)」とされ、作戦の中ではビン・ラディンのコードネームは「ジェロニモ」となった。
※映画では2機のヘリの様だったが、「ナイト・ストーカーズ」の通称で知られる、ステルス型MH-60 ブラックホークヘリコプター2機とCH-47 チヌーク2機に分乗して、ビン・ラディンとその家族がいると推定されたの敷地に行き、実際に1機が墜落。
※タイトルは「深夜0時30分 作戦決行」という意味らしい。
※髪の毛が有るマーク・ストロングは意外とカッコいい。
男性が多い中での2人の女性は『羊たちの沈黙』を思いだし、ヘリの墜落は『ブラック・ホーク・ダウン』を思い出す。
マヤの本物はその後どうしてるんだろう?