劇場公開日 2013年2月15日

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「相手側に立って考えてみる想像力の欠如。」ゼロ・ダーク・サーティ ブロディー署長さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5相手側に立って考えてみる想像力の欠如。

2020年2月11日
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悲しい

怖い

ラストの隠れ家にて目の前で両親を惨殺された子供達はどう思うか。何世代にも渡り何万人と語り継がれてアメリカを憎むだろう。戦争に正義も悪もない。ナチスヒトラーだって正義だと信じてあれだけのことをした。9.11テロの首謀者達だって正義だと信じておこなった。戦争に良いも悪いもない、ただ憎しみと暴力の連鎖が続くだけ。アメリカは先住民を皆殺しにした建国以来、自分たちの正義を信じて、世界中で多くの人を殺してきた。世界大戦、ベトナム戦争、朝鮮戦争、湾岸戦争。一般市民への無差別殺戮である原爆投下。アメリカ軍は最近でもイランのソレイマニ司令官を爆殺した。イラン国民においてソレイマニ司令官は、かつてのキューバにおけるゲバラのような英雄だという。そうされた国民はどう思うだろう。何世代にも渡って親から子へ、子から孫へ、悪の帝国アメリカに一矢報いることを誓い合うだろう。貧しい国の唯一の戦いの方法であるテロで。いくら報復合戦をしても終わりは無い。武力で平和は訪れない。アメリカは自分たちの正義を絶対として、それ以外の人々の気持ちを考えない。アメリカは今後、何百年経ってもテロの標的になり続けるだろう。日本は、いつまでもそんな国の言いなりになって子分でいてはいけない。

ブロディー署長