「くだらない」ゼロ・ダーク・サーティ 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)
くだらない
こんなCIAのプロパガンダになかなかの時間を費やしてしまって、後悔しか残らなかった。
多様性を認めず執拗な復讐を声高に叫ぶ一部のアメリカ人の為に作られた映画。
捕虜に対する拷問など許されるわけもないのに必要だったと主張するシーンがあったり、テロリストは人間として扱っていない描写が多々見られる。
父母を目の前で殺された子供達は後のテロリストだろう。
「手っ取り早く爆弾を落としてやりたい」とか「全員殺してほしい」とかのセリフに寒気がしました。
こんな映画、断じて認めない。
衝動的に書いたので気を悪くされた事はすみません。見方は人それぞれですしね。
個人的意見ですが、実際に起こったことを忠実に描くことがこの作品のテーマなのは分かります。ただ、視点があまりにも固定されすぎていて偏りがあると思うのですよね。
僕は映画はあくまでフィクションだと思いますし、だからこそ忠実さの中にも割り切らないメッセージがあるべきだと思ってます。
半テロリズムやそれを追い詰める上での苦闘を描くとしてもその対極にあるテロリスト側の視点を何らかの形で入れるべきだったと思います。
コメントありがとございます。
テロリスト題材にしたらしたで、テロリストの偏った部分を徹底的に描きそうですね。
この監督、リアル追求するスタンスが強すぎて視点が固定されてしまうんでしょう。
だから行為自体に感じる嫌悪感が作品に対するそれになってしまう。
ところどころに俯瞰したメッセージ性を入れれば全然印象も違うんでしょうけど、、。
まったく同じことを思いましたね。
この映画を見て「アメリカ頑張ったんだな」とか
「女性なのにすごいな」とか、そういう見方をする日本人がいることが情けないです。
自分たちの視点でしか考えないアメリカらしい映画といえば完璧だけど。
テロリスト主人公にして同じ舞台で映画作ってほしいね。