ぼくが処刑される未来のレビュー・感想・評価
全8件を表示
豪快にタイムパラドックス完全無視
初鑑賞
2012年公開作品
監督は『東京少女』の小中和哉
脚本は『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』の長谷川圭一
未来へ強制的に連行され無実なのに死刑囚に仕立てられてしまう青年の話
未来はアマテラスというUFOのような巨大コンピューターに支配されていた
未来では死刑制度が廃止され被害者遺族のためタイムスリップで連れてきた過去の人を公開処刑する世界
ちなみに過去から連れてきた人の死刑を執行しても未来の同一人物は死なないし殺された被害者の殺された事実は変わらない
??????????????
これがいただけない
映画のタイトルは良いんだけどな
はっきりいって悪い意味で馬鹿馬鹿しいの一言
日本映画をこよなく愛する自分でもこれはダメだと感じた
コメディーやホラーなら多少突飛でも良いがミステリーとかサスペンスとなると全く筋道が立たないと興醒めしてしまう
SF的要素があったとしてもだ
そのSFだがタイムスリップに関する全て設定があまりも雑で酷い
あからさまに低予算丸出しだが身の丈に合わせて無理はしていない点はある意味有能
世にも奇妙な物語のハズレ回を90分近く引き伸ばして観せられた感じ
子供騙しもいいところ
いや賢い子供なら騙せないだろう
最後は裁判員裁判で綺麗にまとめるが
監督も脚本家もあまり頭がいい人には思えなかった
大河ドラマ主演など今では大出世した吉沢亮だが当時はだいぶ雰囲気が違う
まるで別人のようだ
今の方が断然良い
一方で主演の福士蒼汰の伸び悩みは半端ない
関めぐみに至ってはそのフェイドアウトぶりに悲壮感を感じる
スターダストなんだから売れっ子のバーターとしてチョイ役でも良いからちょくちょく映画に出してあげればいいのにな
やはり芸能界は厳しい世界だ
死刑囚として未来に連れてこられた浅尾幸雄に福士蒼汰
45歳の浅尾幸雄に大浦龍宇一
未来の弁護士・生方紗和子に関めぐみ
浅尾を助けるハッカー砂田悠に吉沢亮
5人を殺し未来で服役している浅尾とは同姓同名の幼馴染のキングアーサーに小西博之
粕谷刑事に中西良太
下田刑事に中丸シオン
司法省高見沢調査室長に神保悟志
TVディレクター磯貝に樋渡真司
ホームセンターオーナーに中丸新将
紗和子の父親に俊藤光利
紗和子の母親に宮下ともみ
司法省氏家長官に寺田農
凶悪事件の犯罪者を過去に遡って処刑する。 悪くない制度だと最初は思...
凶悪事件の犯罪者を過去に遡って処刑する。
悪くない制度だと最初は思った。
しかし、別に殺された人が生き返るわけではなく、その目的は遺族の感情を満足させることにあるのは虚しい。
完全なコンピューターが管理する社会というが、今回の場合、同姓同名の別人に有罪判決を出してしまうという恐ろしいポンコツぶり。
実際はハッキングされてデータを書き換えられたことが原因だが、そもそもそんなことが可能な時点でコンピューターは使えないだろう。
内容はおもしろかったし、結末もよかった。
設定は面白いが、ストーリーはダサオ
『マイノリティ・リポート』にも似た未来設定だけは面白い。2012年の25年後だから2037年という未来の日本に移送させられた浅尾幸雄(福士蒼汰)。気が弱く、他人に無関心だった幸雄は警察の取調室で尋問されていたが、5人の人間を殺した罪で裁かれるという。
巨大UFOのような量子コンピュータ“アマテラス”に監視・支配されていた世で、犯罪発生率も激減し、死刑制度が廃止されてはいるものの過去の人間を連れてきて未然に犯罪を防ぐための公開処刑は合法化されている。遺族による復讐ともとれるが、過去の人間を抹消して犯罪をなくせば遺族そのものがなくなるのでは?という矛盾もあるけど、なぜか納得させられてしまいそうになる。
そして幸雄の犯罪は同姓同名の人物によるものであり、冤罪だったという事実。無罪を証明しなければ3日後には公開処刑という恐ろしさ。そして、弁護士紗和子の冤罪に対する憎しみも無罪を勝ち取ったことの失敗や、絶対神であるアマテラスによって封じ込められているようだ。同じく冤罪によって遺族となってしまったライズマンというハッカーが仲間となってくれるのだが・・・
小西博之の凶悪顔もよかったし、コンピュータによる監視社会や犯罪者を確定するシステムの恐ろしさなど、設定は面白かった。ただ、無罪を証明するという展開がお粗末すぎた。これじゃ証明になってない・・・という残念な終盤。同じ人間が存在するというタイムパラドックスだって不自然すぎる。しかし、ラストのエピソードはなかなか良かった・・・って、どっちやねん!
全8件を表示