「ちょっと身の程知らず」探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと身の程知らず
...............................................................................................................................................
探偵大泉と親しかったオカマが殺される。
調査を開始したところ、大泉はあらゆる場面で命を狙われ始めた。
オカマは大物政治家の元カノだったと判明し、その周辺の犯行と思われた。
やがて確信を得た大泉はその政治家のもとへと乗り込む。
政治家は犯人でなく、その妄信的な信者の一般人が大泉を襲っていたのだった。
政治家は金には興味がなく、熱いハートを持った男だった。
それでも大泉はオカマを死に追いやったこの男を破滅させるつもりだった。
そんな時に突然、全然別のチョイ役の奴が大泉と飲んでる時に口を滑らせた。
しかも取り繕うのも下手過ぎで大泉に問い詰められて勝手に犯行を自供。
そして急に逃げ出して車に轢かれて死亡。
この事件の調査を依頼して来たバイオリストの尾野はそれを知らず、
政治家が犯人だと思い込んで暗殺しに行くが、大泉が止める。
尾野は実はオカマの妹だった。
...............................................................................................................................................
まあテンポが良くておもろくはあるんやが、政治家を追い詰めるシーンがアホ。
だって会って話したらこの人の言う事が正しいということはわかるだろう?
その時点では友人を死に追いやった遠因となった可能性もあったんやが、
この政治家が大きな正義のために身を粉にして動いているのは間違いなく、
その前では、しがないオカマの死なんてほんの些細な事故やん。
政治家の意志で殺したなら罪に問われるべきやけど、このケースはそうじゃないし、
原発という大きな問題と、友人の死の遠因という小さな問題とでは比較にならん。
何としてでも政治家を破滅に追い込もうなんて、そんなのただの私情やと思う。
そしてそっから急転直下アホな犯人が口を滑らして、死んで終わりってのも・・
それに尾野ちゃんが早まって政治家を暗殺しようとするんも飛躍し過ぎ。
さらに、大泉が身を挺してそれを防いで刺されるんやが、
映像を見る限りは怪我せずとも十分に防げただろう(場)
だって周囲の人間誰一人として、尾野ちゃんの犯行に気付かず仕舞いやねんで?
ターゲットにさほど接近できてなく、まだ余裕があった証拠でしょう(場)