劇場公開日 2015年5月29日

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「アカペラのバリエーションの多さが楽しい作品。」ピッチ・パーフェクト Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アカペラのバリエーションの多さが楽しい作品。

2015年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

特筆すべきはアカペラ場面のバリエーションの多さ。
女性チームのBellas、男性チームのTrablemakers。
サークル入団テストの男女混合。
アナ・ケンドリック演じるベッカの独唱。
様々な組合せの巧いアカペラを楽しめる。
またBellasは成長の過程が分かり易くグッときやすい作りになっていました。

話の展開も単純明快。
粗筋から想起される展開を素直に進むため、意外性/新鮮味は無いものの安心して観ることが出来ました。
「下品」という前評判もあり、女性集団特有のドギツい生々しい下ネタが不安でしたが。
笑える範囲の下品さで安心しました。

惜しむらくは登場人物達の描き込みの浅さ。
題材をチーム戦としたが故の弱点でもありますが登場人物数が多い。
焦点が当てられるBellasの面々ですら描写が少なくチーム全体として話が進むため、個別の人物に感情移入がし難い。
個別の特徴的な性質は印象に残るものの「この人はこの役割」という若干の記号感がありました。

アカペラのバリエーションの多さが楽しい本作。

アナ・ケンドリック演じるベッカの独唱が話題になりましたが。
個人的にはその直前のサークル入団テストの方がグッときました。
性別、人種、歌い方、声の高低等が異なる面々の声が重なることで歌の深みが増す。
その事が分かり易く表現されていた点に好感を持ちました。

知らなくても何となく分かる作りにはなっていますが。
映画「ブレックファスト・クラブ」を鑑賞、又は粗筋を知っていると、より楽しめると思います。
オススメです。

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Opportunity Cost