劇場公開日 2022年2月4日

「映画じゃない」劇場版 TIGER & BUNNY The Rising popomaromさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0映画じゃない

2014年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

一言で言えば「映画じゃない」でした。
配信時代の方がドラマチックで、あくまで劇場で見れるファンコンテンツ。
延期までして煽った割には…あれ?予想通りのごく普通の展開…。
あの予告は何だったのかw
自分はタイバニシリーズの熱狂的なファンではないので、少し厳しくなるのかもしれません。
なので熱狂的ファンの方には良かった…のかな?
キャラ描写は丹念なので細かいところでキャラクターファン向けかもしれないですね。
かっこいい、かわいい、こういうセリフ、こういう行動、会話、表情、動き、関係、信頼や好意や思いやりや我儘や…キャラファンのためのそれらの重点は、あくまでキャラ個人の肉付けであって、それは物語をつくる要素であるべきだったと思います。
話題の役者や芸能人を起用するだけの昨今の邦画と似ています。
自分には「劇場でお金払って観るほどの【映画】」ではないな、と率直に感じました。
ストーリーが杜撰で、ネタはふんだんに散りばめるのに展開がない、物語のカタルシスがないというか一本の「物語」としては本当につまらないです。
敵の掘り下げなさすぎて、結局バディが離れたり戻ったりするだけのお約束。
予告が一番ハラハラしましたw
ただ、CGアクションにはお金も時間もかけてるんだろうな、と興奮するスピードを感じました!
配信時代も、バーナビーVSルナティックのアクションが一番好きなシーンだったので、今回劇場で見れて良かった!
サンライズはこれだよな!と

タイバニにかぎらず、ファンコンテンツとしての「劇場版」が公式の収入を支えているのでしょうが、やっぱりちゃんとした「映画」を観せて欲しいというのが一番なので期待していただけに残念でした。
ファンだけのものではなく、いい作品を、名作映画を作る心意気が欲しかった。

popomarom