「貫禄たっぷりのヒーロー見参」ジャッジ・ドレッド MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
貫禄たっぷりのヒーロー見参
シルベスタ・スタローン主演の「ジャッジ・ドレッド」のリメイク版。オリジナル版ではノーヘルメット率が格段と高く、スタローン位になると顔も写さないと駄目なのかと思ったものだが、カール・アーバーン主演の本作は、最初から最後までヘルメットを装着している。原作に忠実な印象だが、演者の顔が一切出てこないのは久しぶりだ。それほど役に思いを注いだカール・アーバーンには拍手を送りたい。
オリジナル版を観たのもかなり前だったが、本作はとことんB級映画そのものだ。初めはこんな作品だったけかと感じたものだが、スタンスは変えず、世界観のみをガラリと変えた形で甦っている。
マーベル如く派手に戦うシーンは無いが、全体的に漂うブラックで陰湿な空気感は本作にはぴったりである。
ややバイオレンス描写が多いが、それらがワンテンポに感じた。建物内部での話ということもあり、同じ描写に思えてしまう。
設定的にそれは宿命かもしれないが、上手くすればそう感じない作品にできるのではと思う。
暴力描写は多いため、家族での観賞は控えるべきだろうが、世界観に酔いしれる事の出来る作品の一つである。
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