「なんちゃってデ・ニーロ。」レッド・ライト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
なんちゃってデ・ニーロ。
視点を変えてみましょう。っていうキャッチコピーでしたね。
じゃあ私から、結末を変えてみましょう。なんて言ってみるか。
まぁ~そこまでの色々がひっくり返る(でも鮮やかじゃないのよ)
という「真っ赤な嘘」がテーマとしても、ちょっと小気味わるい。
ネタバレしなくても、結局ラストに腹が立つんじゃないの?(爆)
役者は皆、いいですよ~。
デ・ニーロ、マーフィー、ウィーヴァー、そして(あの?)オルセン。
それぞれの立場をきっちり、気味悪く演じており^^;迫力満点。
眠くなってくるとドカーン!なんてデカい音出したりね、この監督、
けっこうツボが分かっている感じで。
だけどまぁ…トリックの正体っていうのが、結局アレなもんだから、
そこで、すごい!って思えるか、溜飲が下がるか、どちらかです^^;
もう一回観れば、細かいところまで説明がつくんだろうけど、
いや~一回でいいよ、と思わせちゃうところも果たしてどうなのか。
何なら日本でも公開前に、「全国超能力者向け試写会」なんてのを
いろんなゲストでも招いて(ホラあの有名人とか今話題の人とか^^;)
やれば良かったのにね。専門家の意見も聞いてみたいところですし。
皆で騙されてたら、それも一興!?なんてね(スイマセーン)
冒頭からの胡散臭いトリックの謎解き講義とか、面白かったですね。
物理学者が語ると、ホントにそうなんだ…って何か納得できちゃうし。
でもこういう超能力って、ある意味心理状態にも因るものでしょう。
催眠術もかかる人とかからない人がいるように、信じるも信じないも
その人次第、という気がしますが。
ただ…オカルト的な超常現象が起きると怖いですね。窓が割れたり!
若かりしデ・ニーロ役をどっかのソックリさん?が演じてるんだけど、
胡散臭い、な~んちゃって度が素晴らしい!サイコー!
悪いけど、今作でいちばん面白かったのは、ここ。(爆)
結局、どこもかしこも騙しに彩られていた、ということになるのかしら。
ネタも役者も悪くないのに、どうも勿体ない盛り下げ方…というのが
スッキリしないラストに集約されてる気がしますね。
(ほとんどの観客がエンド中に出て行っちゃったけど、まだ続きあったよ)