箱入り息子の恋のレビュー・感想・評価
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笑いとシリアスが絶妙な、不器用な恋愛模様
35歳で彼女いない歴=年齢の健太郎と、盲目の女性=奈穂子。
不器用ながらも真っ直ぐに恋と向き合う二人の姿を描いた「箱入り息子の恋」は、笑いとシリアスが絶妙な作品でした。
健太郎は恋愛経験がなく、奈穂子は失明というハンディキャップを抱え、二人は互いの過去を受け止め、恋をはぐくむために努力をします。
星野源演じる健太郎は、後半にかけて徐々に怪しい行動を取るようになります。ラストシーンの行動は、賛否両論あるかと思いますが、個人的には少し行き過ぎですよね。
【”恋する相手に学歴、社会的地位,障害など関係ない!”マルチプレイヤーの星野源と夏帆の魅力炸裂作品である。】
■市役所の職場と自宅を往復する毎日を送る健太郎(星野源)は、彼女いない歴=年齢の35歳。
見かねた両親が親同士が婚活する“代理見合い”に参加し、お見合いをセッティングする。
健太郎はそこで出会った、病気で視力を失った美女・奈穂子(夏帆)に生まれて初めて恋に落ちるが…。
◆感想
・夏帆さん出演の映画は全て鑑賞したと思っていたが、甘かった。
取分け今作の盲目の奈穂子を演じた夏帆さんの抑制した演技故か、彼女の美しさが際立つ作品である。
・星野源さんは、殆どTVを見ない私が、唯一楽しみにしているNHKの”LIFE"でのコミカルなキャラクターを演じる姿が印象的であり、マルチプレイヤーだな・・、と思っていた方であるが、今作でもその魅力を十二分に発揮している。
<いやあ、本作面白かったです。社会的な色んな壁を乗り越えて結ばれる健太郎と奈緒子の姿がグッと来ました。
特に、吉野家の二つのシーンは良かったな。
一つは二人で牛丼を食べるシーン。もう一つは対面で、奈緒子が白杖をついて、一人で吉野家に生き注文する姿を対面で心配そうに見ている健太郎の姿。
ルッキズムへのシニカルな視点も含め、佳き作品であると思います。>
初主演・星野源のガッツに驚き!!
2013年。市井昌秀監督作品。
原案はオーストラリア人のマックス・マニックス。
(外人から見たら、日本の家庭って、こんな風?)
星野源の映画初主演作、とのことで軽〜い気持ちで観はじめたら、
大変にハードで、命懸けの初恋ものがたりでした。
親同士が息子や娘に変わって婚活をする。
そこで実際に会うことになった、天雫健太郎(星野源)と今井奈穂子(夏帆)。
奈穂子は視覚障がい者、だったのです。
前振り。
駅で雨の中をたたずむ美しい奈穂子。
思わず差していた傘を手渡す健太郎。
そんな2人が偶然にも見合いの相手でした。
35歳独身。市役所勤務。恋愛経験なし。結婚願望なし(というか諦めている)
出世の見込みなし。仕事の意欲も野心もなし。
健太郎は本当にパッとしない・・・モテなくて当然だと思う。
しかし恋の炎は健太郎と奈穂子に燃え盛るのです。
しかしこの恋、あり得ないほど険しく困難な初恋でした。
奈穂子の父親(大杉漣)の態度があまりに横柄。
健太郎を見下して、壁のように立ち塞がります。
見栄えのしない健太郎。
一度付いた恋の炎は健太郎を覚醒させます。
(蹴られても、殴られても、転がされても、諦めません!)
本当に星野源の新人離れした実力に驚きました。
(もともとマルチな才人だったのですねー、その初々しさも新鮮でしたし、
吹っ切れた度胸も凄かったです)
純愛なのに、キズだらけ・・・ホントに死ぬかと思いました。
見応え有り!!
恋をしたことない男が恋をする。 星野源の初主演作品。こういう役合う...
恋をしたことない男が恋をする。
星野源の初主演作品。こういう役合うなぁ。
恋のはじまりがピュアすぎて可愛い。応援したくなる二人。
ラストはちょっと気持ち悪いけど、これはこれでおもしろかったから良しです。
真面目+不真面目=狂気
ベテラン俳優が脇を固めているため真面目なシーンは締まっている。
いい意味で星野源も夏帆もフラットに見れた。今では二人ともキャラが付いているが、この中では新鮮に見えた。
二役とも難しい役どころだが丁寧に演じている。牛丼を食べて泣くところは何とも言い表せない素晴らしさを感じた。
牛丼を食べて泣いた奈穂子は、健太郎の妄想でないことを祈るばかり。
もっと爽やか、甘酸っぱい、成長を見せる恋愛映画かと思いきや、わりと大事な部分は狂気に見せているのが普通の恋愛映画との差別化をしていて新しい。事故に遭っても、ベランダから落ちてもそれでも彼女に夢中。
映画でよくある不幸を差し込む手段が大抵交通事故ってのが芸がない。これを別の手法で確立すれば、ひとつの武器になるのに。
主人公がメインなんで周りの設定はそれなりでいいが、奈穂子のバックボーンにも触れてもよかったと思う。友達はいるのか?恋愛はしたことあるのか?彼氏はいたことがないのか?学生時代目が見えないことでいじめられなかったのか等。これなら目の見えない美人なお嬢様じゃなくても、外人や別の設定の方がインパクトがあると思う。
親心としては子供は結婚して、幸せな人生を歩んでほしいと願う一方、もし恋愛や結婚したことによる弊害で、実の子が命を落とすようなことがあるのならやっぱり幸せより命が大事という考えもわかる。
35歳の健太郎と26歳の奈穂子。歳の差9歳。世間なら賛否があるが星野源ならそうはならない。世は残酷や。
星野源の耳にほくろがあることを知った。
面白くない男と目が悪い女性のカップル
星野源扮する35歳天雫健太郎は、市役所勤めで昼飯も自宅で食べる愛想の無い節約家だった。両親は健太郎のお見合いに懸命だった。雨降りの日、たまたま雨宿りしていた夏帆扮する目の不自由な今井菜穂子と出会い、健太郎は傘を差しだした。真面目だけが取り柄の面白くない男と目が悪い女性のカップルは成立するのかな。心がズタズタになる悔しさとか星野源頑張ってるね。ほのぼのさせる映画だったね。
星野源が事件に巻き込まれないことを、切に、願うのであります‼️❓
映画に関係無いのですが、事務所の二十年契約の期限に乗じて独立する国民的女優が、三浦春馬や竹内結子の二の舞になるのを阻止するために星野源を利用したとの噂を耳にして、星野源の行く末に一抹の不安がよぎる今日この頃。
びょうきを克服して健気に生きる星野源。
映画でも、後半ははちゃめちゃですが、それなりに、それらしい。
ぜひ、幸福になられることを祈念いたします。
夏帆も良いですね、とても良い。
とても良い映画でした。
私の危惧が、杞憂に終わることを願い、是非。
純愛ストーリーなんですよね?だけど、個人的には健太郎の人間性に随所...
純愛ストーリーなんですよね?だけど、個人的には健太郎の人間性に随所引っ掛かる点が…
陽キャが考えた陰キャ像、もしくは健常者が描く障害者の理想?を見せられてる気がして、なんだかじわっと嫌な気分になりました。
星野源も夏帆も好きな俳優さんなのに、楽しめなくて残念。
夏帆かわー(///∇///)(※夏帆かわいいの略)
テレビ神奈川――うち、神奈川じゃないんだけど見れる――でやってたので、鑑賞。たぶん二回目。
設定と展開はコテコテだし特に前半のテンポが悪いし、やたら入院オチが多いけど、ときたまキラリと光る台詞があるような。お茶会のシーンの源くんとか。職場でヤリ○ン呼ばわりされてる女の子が酔って街中で叫ぶシーンとか。
笑い声とか撮り方とかが自然な感じを狙っててしかも成功してるっていうのも、ポイント高し。演出とカメラワークが良いんだよなぁ。
なんかウクレレみたいなアコギみたいな(←適当)メロディが繰り返し流れる淡々とした感じも良し。
最初の方、源くんちょっと棒読みな気がしたけど途中からそうでもなかったな。
なにより、夏帆がかわいいよぉー。奈緒子(夏帆)の"吉牛"デビューのシーンが一番好き。
演出、編集、演技とすばらしい。
持てない男と視覚障害女性とのピュアなラブストーリーです。こちらが恥ずかしくなる位のピュアさで、それを淡々と描くからこそ、より作品の良さを高めています。主人公がペットを飼っていて、意味深な刺しシーンもラストで回収され、いい映画を見たなという思いになれます。泣かせにかからない演出(吉野家のヒロイン単独来店)が、よかった。
天蛙、負けるな奈穂子、ここにあり (by 一茶パロディ)
そして、母強し (WINが輝く場面…(笑))
本来の日本語でいう「箱入り」と「ひきこもり」は違うよ~と思っていましたが、そうか、水槽の「箱」(=自分の殻)だったのか。
他のサイトのレビューで教えていただきました。ありがとうございます。
これほど、求めて求められて、だのに、何故かもどかしい。変な恋。
自分の「箱」を飛び出そうとしている若い二人の物語。
その二人を、手堅い役者を配した両親のあれこれを混ぜて描いた映画。
バルコニーの場面は『ロミオとジュリエット』かと思いきや、まあこの方が現実っぽくって、でも最初のキャラ設定からいったら有り得そうであり得ない展開。男の暴走はまだ許容範囲だけど、それより前の段階で箱入りお嬢様がリードするって…。
知り合って2カ月でこういう展開にはついていけない。だって、母親付きデ―トをしていたんだよ、最初は。
奈穂子が「 男の方のことを知りたい」って言うばかりなことも含めて、男目線で描かれた男の妄想映画。
盲目の設定で、「触ってみなければ解らない」っていうのも説得力があるようで、まったくない(笑)。確かに、芸術作品に触って鑑賞することができる美術館もあるが、でもだからといって、”人間”を触って確かめるって、かなり親密な中ならあるけれど、繰り返すが、知り合って2か月だよ。ずいぶん性急な娘だ。
御両家のご両親が、コントかと言いたいほど典型例になっていて、そこにバラエティとリアリティを混ぜ込んでいて、さすがの演技ですね。
格闘技もの、奥様の方が強いって、とってもありがち(笑)。
まあ、ラストに行きつくまでのエピソードを観れば、これからも前途多難かな?と思いますが、きっと二人はそれで強くなる。
「がんばれ」
その言葉しかありません。
「がんばれ。君たちならできる」
微笑ましく映るスペクタクルな恋物語、隔てるのも越えるのもみんな人である
バランスの取れた絶妙な加減が良い。障害物を隔てるのも人、それをよじ登って越えるのも人、そんなボロボロな勇者のラブストーリー。
星野源演じる天雫健太郎は、35年彼女なしの冴えない青年。逃げ恥よりも頼りなさが匂っている一方、ブレひとつない真っ直ぐさがあらゆる場面で顔を出す。一方の奈穂子は、眼が見えないことで過保護にされた結果、一歩を踏み出すこともなくなったヒロイン。夏帆の巧みさがとことん味を出している。この作品の良さは、親離れと子離れを平行して描いていることである。代理見合いからスタートしているにも関わらず、ストーリーがいくら進んでも、出てくる場面に親ばかり。かごに入れすぎた子ども二人がそれぞれ、自分だけの踏力で今を飛び越えようとする過程に心が暖まる。同時にヒールとして機能する、大杉漣と森山良子がまた良い。コメディ気質な場面を多く投下しながらも、愛を逃がさずに大胆に描いていく作風は、傑作に映らずとも頭の片隅に残るような匂いがする。
ヤリマンくらいしか際立ったキャラがいないものの、クセが強すぎない作品に仕上がっていたのが印象的。夏帆の透明感と星野源のネガな雰囲気は、まだ感じていたいほど。泣けるというほど泣けるものではないが、なんだか微笑ましく思える良作だった。
ドタバタ真面目な純愛ストーリー
現代版ロミオとジュリエットみたいな。
星野源のお父さん役の平泉成がめちゃくちゃ良かった。いいお父さん。
大杉漣がいけすかない親父で。
星野源が最初に大杉漣に見合いで放つ言葉が本当に真実をついていた。
外見や肩書だけで判断するのは目が見える人。彼女は違う。黒木瞳がいいお母さんで娘は救われたね。星野源と夏帆が惹かれ合ってゆく姿が微笑ましい。
2回も、死にそうな大怪我したり、裸でベランダから落ちたり、ちょっとドリフか!と、つっこみを入れたくなるところだが、そこを目をつむって文句なしの純愛ストーリーだった。
ベランダから這い上がるシーンと見つかってしまうシーンはドキドキしてしまった。心配で。
好きな人を好きといい、自分で選んだ人と結婚できるとは恵まれてるんだなと気付かされる。
吉野家に夏帆がひとりで食べにきて、泣いているシーンで私も号泣でした。
最後に星野源が病院から、点字で手紙を書き、夏帆が読んで微笑んでいるシーンで終わる。最後まで恋が成就するとこまで見れないのが惜しいが、言わずもがなだろう。
もうこの二人を引き離せる人なんていないだろう。
ただ最初にもう命をかけて夏帆を救い交通事故にあった場面を見て心動かない父親の大杉漣に理解ができないんだなあ。
本当に幸せにしてくれる人が星野源なのは明白ではないか。
だいたい一流企業に勤める野心家みたいな奴は残業やら、付き合いやらで家に帰ってこれないよ。公務員で定時に帰って夏帆や家族との時間が過ごせることがどれほど幸せか。
公務員、市役所勤め。婚歴なし。35歳
、何が文句あんだよ。
ツッコミどころはあるけど、いい映画です。
コメディ要素を除けば、とてもリアル
登場人物みんなの人間性がよく描かれています。
奈緒子が左利きだから、健太郎が牛丼屋で席を変わる所、芸が細かい。
終始、奈緒子の眼が見えてたら、健太郎は選ばないだろうなと思ってました。
所々笑えるところもあって、面白かったです。
全85件中、1~20件目を表示